沖縄尚学vs普天間
見せた3年生の意地!沖縄尚学がサヨナラで5年連続のベスト4へ進出
初回一死二塁、2回にも一死一・二塁と攻め立てた普天間は3回、1番高良 雄士が俊足を生かしたバントヒットで出塁し、相手のエラーと犠打で一死ニ・三塁とすると4番與那原 大剛と浜畑 維の連続タイムリーで2点を先制し、沖縄尚学神里 廣之介をマウンドから引きずり降ろす。なおも変わった諸見里 俊からも四球を選ぶと宮城 優大がセンター前に運び3点目を刻んだ。
追い掛ける沖縄尚学は、この試合2回から登板した知念 辰樹に対し4回、先頭の与那覇 廉が右中間への二塁打を放ち犠打で送って三塁へ。ここで諸見里 俊がきっちりとライトへ犠飛を打ち上げて1点を返すと、5回には一死一塁から松元 孝平がセンターの頭上を襲うタイムリー三塁打で加点。さらに6回、二死二塁として内原 英哉にもセンター前へのタイムリーが出て同点とした。
普天間は8回裏から與那原が再びマウンドへ上り、三者凡退に斬る気迫を見せる。すると打線は9回、二死から與那原、浜畑の連続安打で一、二塁とし、応援スタンドも興奮のるつぼと化す。ここで普天間ベンチは代打を送るもここは沖縄尚学諸見里が三振に斬った。
9回裏、沖縄尚学は一死から知念 大河が三遊間を破るヒットで出塁。さらに松元がレフト前へのクリーンヒットで繋ぐと4番神里が三塁強襲のタイムリーで、那覇商戦に続く劇的なサヨナラ勝ち。この日4打点中3打点を挙げた3年生の意地で、5年連続24度目となるベスト4進出を決めた。
敗れた普天間だが、全員野球で前年度優勝校を慌てさせた序盤の攻撃は見事であった。マウンドを降板せざるを得なかった與那原も、最後の気迫溢れるピッチングは感動を呼び込んだ。試合後の挨拶のあと、応援団の鳴り止まない暖かい大拍手が、ナインの今大会の奮闘を物語っていたと言えるだろう。
(文=當山 雅通)
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