試合レポート

東北vs仙台育英

2014.05.07

ライバル対決は東北に軍配

東北vs仙台育英 | 高校野球ドットコム 

サヨナラ打を打った東北・芳賀

 東北が延長10回の末、仙台育英を1対0で下し中部地区での優勝を決めた。

 両者決定打を欠き、0対0で延長に入った。10回表、仙台育英は三者凡退で終わったが、その裏、東北は1死から1番・鈴木 聖歩が振り逃げで出塁。左打者の2番・夏井 脩吉が三塁線を破る二塁打を放って二、三塁とした。
 代打・近江 柊太郎が四球で歩き、1死満塁。4番・芳賀 友喜がカウント1—1でライトへヒットを放って三走・鈴木がサヨナラのホームを踏んだ。

 投げては、2年生左腕・福田 恭平仙台育英の各打者を上手く打ち取って4安打に抑えた。
 「今日は出来過ぎです。ストレートを各コースにしっかりと決められたところがよかったと思います。大事な場面でインコースに投げられたこともよかったです」。
 準決勝の聖和学園戦で内角への制球をつかみ、この日につなげられたという。夏井主将は、
「福田が良く投げてくれたので、早く助けてあげようと思っていました」と振り返り、「練習でやってきたことをやるだけでした」と話した。

 一方、敗れた仙台育英中野 利一主将は「自分たちの力不足です」と唇を噛んだ。チャンスを作るのは上手いが、決定打が出ないことが練習試合から課題だった。
 試合後、佐々木 順一朗監督からは「本当に悔しいのなら、次は負けないように、本気でやるしかないよ」と言われたという。
 「ゼロからやるつもりで頑張ります」と前を向いた。

 昨秋の中部地区予選決勝では、7対4で仙台育英に軍配が上がっていた。現チームでの次の対戦は県大会か。1勝1敗のライバル対決。今後の対戦も楽しみだ。

(文・高橋 昌江

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.22

【秋田】明桜と横手清陵がコールド勝ちで4強入り<春季大会>

2024.05.22

阪神・佐藤がフェンス直撃のタイムリー!昨日のHRに続き今日もバットで結果!再昇格へ連日アピール!

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>