北大津vs近江
この試合、2HRの小谷太郎(北大津)
彦根に衝撃が走った5回コールドゲーム !
わずか1時間のゲームだった。昨秋も準決勝で対戦した両校。近年の滋賀を引っ張るチーム同士だけに、この日も接戦の好ゲームが期待された。それだけに、彦根球場に詰めかけたファンも驚きを隠せなかった。
北大津・宮崎裕也監督が「奇跡です」と振り返った打線。 近江 のエース・丸山直輝(3年)に容赦なく襲いかかった。まずは初回、3番北林雅也(3年)のタイムリーで先制すると、4番小谷太郎(3年)が丸山の直球をバックスクリーン右へ弾丸ライナーで運ぶ2ラン。さらに5番北野力(3年)も一発を放ち、いきなり4点を奪った。2回にも先頭の8番西野颯(3年)がライトスタンドへ一発、さらに2点を加えて7対0。
近江 ・多賀章仁監督は3回から捕手を2年生の原田直樹から3年生の内田良に代えて流れを止めたかったが、4回の小谷が放った3ランがトドメとなった。
宮崎監督は「今日はすべてがうまくいった試合で、打線は水ものです。それよりも3年生の横江(巧真)が0点に抑えてくれたことがうれしい」とエース格の岡本拓也(2年)に次ぐ投手の台頭を喜んだ。
一方の多賀監督は「打力のあるチームとわかっていたのですがここまでとは。丸山も悪いピッチングではなかったし、衝撃です」と肩を落とした。
滋賀県のライバル対決再戦はあまりにも大きなインパクトを残した。夏に対戦があるとすれば準決勝以降。両校の選手がコールドゲームとなったこの試合をどう捉えて夏に臨むか。3度目の決戦を滋賀のファンは期待している。
【北大津・小谷太郎】
この日の2本で今大会4本塁打となった。高校通算は34本目という。
「今日の1本目は感触が良かった。2本目は犠牲フライでも良いという気持ちで振ったら入りました」という小谷。宮崎監督は「良い感じで一皮剥けてきた」と成長を感じている。今オフからは「初めて」というライトにコンバートされた小谷。「体重も冬場に4キロ増え(現在70キロ)て、今はボールが見えています」と好調を実感しているようだ。
(文=松倉雄太)
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