美里工vs沖縄尚学
自力に勝る美里工が圧勝!3試合連続コールドで決勝進出
伊波友和(美里工)
初回、先頭の神田大輝がレフト前へヒットを放つと隙をついて一気に二塁を陥れる。
次打者の送りバントを素手で取りにいったキャッチャーだったが握れずエラー。
無死一・三塁となり今度はワイルドピッチで三塁走者が生還した。沖縄尚学ナインの、まるで地に足がついていないような状況は、やはり自力に勝る美里工のプレッシャーがそうさせたのだろうか。さらに犠打で一死ニ塁とすると、4番宮城諒太がセンター前に運び美里工が2点を先取した。
美里工は続く2回に1点を加えると、3回にはヒット4本を集めて4点を奪う。
さらに5回、一死ニ塁から伊波友和がレフトへタイムリー二塁打を放ち早々と8点目を叩き出し、終わってみれば13安打の猛攻で中央大会3試合連続コールド勝利で同校初となる決勝進出を決めた。
投げては先発の伊波が、最速141kmをマークして7回を5安打5奪三振1点を失ったが盤石のマウンド捌きをみせた。
敗れた沖縄尚学だが、どうしても甲子園組が練習を続ける中で、今大会へ出場する選手たちが少ない時間の中でまとまりをみせ準々決勝で浦添商を逆転で撃破し、甲子園から帰ってくるメンバーにはもちろん、比嘉公也監督へ秋のシード権をプレゼント出来たことは称賛に値すると思う。
二つの力が一つに重なる秋の県大会の沖縄尚学がどのような試合を見せるのか。こちらも非常に楽しみでもある。
(文=當山雅通)
美里工 | TEAM | 沖縄尚学 | ||
守備位置 | 氏名 | 打順 | 守備位置 | 氏名 |
中堅 | 神田大輝 | 1番 | 右翼 | 与那覇 廉 |
二塁 | 西藏當 祥 | 2番 | 中堅 | 赤嶺 拓 |
一塁 | 花城 航 | 3番 | 三塁 | 神里廣之介 |
左翼 | 宮城諒太 | 4番 | 一塁 | 金城太希 |
右翼 | 前原信元 | 5番 | 左翼 | 眞栄城 健 |
遊撃 | 石新恭士 | 6番 | 捕手 | 伊良部渉太 |
捕手 | 與那嶺 翔 | 7番 | 二塁 | 内間洸介 |
投手 | 伊波友和 | 8番 | 遊撃 | 佐野健斗 |
三塁 | 金城海星 | 9番 | 投手 | 松川大地 |