ベスト8をかけた戦い!東海大相模ら 大会10日目4試合のみどころを紹介!
大会10日目は3回戦4試合が行われる。ベスト8の座をかけた戦い4試合の見所を紹介したい。
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第101回全国高等学校野球選手権大会
長船 滉(岡山学芸館) 写真=共同通信社
2回戦で広島商に逆転勝利した岡山学芸館。投手陣は中川響、1年生の仲村竜の起用が考えられそう。打者では3番で勝負強さを見せる知念 大輔、打撃好調の長船 滉大、広島商戦で勝ち越し適時打を放った岩端 慶明などスタメン全員が底力を発揮し、甲子園常連の作新学院に立ち向かっていきたい。
作新学院は筑陽学園戦で3盗塁を記録した1番福田 真夢を中心に機動力を仕掛けることができるチーム。試合の流れを読むのが上手く、速攻劇を仕掛け、試合の主導権を握り、接戦となった終盤でも積極的に機動力を仕掛け、自分たちに流れを呼び込むのがうまい。エース・林 勇成も角度ある直球とカーブの使い分けがうまい好投手。3回戦でも好投が期待できそうだ。
作新学院は先行逃げ切りの野球で試合の主導権を握っていきたいところ。岡山学芸館は先制されてもぎりぎりまで持ちこたえ、後半勝負に持っていきたい。
岡山学芸館の投手の出来次第では5点~6点勝負の好ゲームが期待できるだろう。
東海大相模は近江の林優樹から6得点を上げたが、打撃内容を見ると、低めの変化球の見極めができておらず、いろいろと反省材料があった。難しい初戦を乗り越え、打線の状態は上がっていくはず。初戦で当たりがなかった鵜沼 魁斗の復調、スラッガー・西川 僚祐の活躍に期待したい。
中京学院大中京は初戦、打線が苦しんだが、逆転勝利した勢いを持続できるか。勝負強さを見せた藤田健斗、下位に座りながら強打を見せる元謙太が活躍を見せたが、岐阜大会で当たっていた小田康一郎、3番・増田大晟、軽快な守備を見せる遊撃手・井上槙士が当たりを見せたい。
投手は左腕・不後祐将は低めの変化球をしっかりとコントロールできるか。最速148キロ右腕・赤塚は自慢の直球がどこまで通用するか。
中京学院大中京は初戦のような守り勝ちは望めないだけに、打撃戦に持ち込んでいきたい。
[page_break:中京学院大中京(岐阜)vs北照(南北海道)/明石商(兵庫)vs花咲徳栄(埼玉)]
中森俊介(明石商) 写真=共同通信社
明石商はエース・中森俊介が完投勝利。投球内容は兵庫大会決勝と比べると、やや落ちていた感じだった。全国制覇を目指すためには、中森以外の投手起用も鍵となりそう。左サイド・杉戸理斗、右の技巧派・溝尾海陸、夏の選手権からベンチ入りした右の本格派・宮口大輝の起用も鍵となりそう。
打線は来田涼斗、正捕手・水上桂、強打の外野手・安藤碧、三塁手・重宮涼がカギとなるだろう。土壇場になっても勝負強さを発揮できる選手が多く、花咲徳栄を破ったことで勢いに乗りそうだ。
宇部鴻城は先発完投した右腕・岡田佑斗、登板がなかった左腕・池村健太郎の投球も鍵となるだろう。打線は上位下位打線問わず、当たっている。宇部鴻城は接戦で勝つよりもやはり早めからビッグイニングを築いて守り抜く戦いを見せていきたい。
第4試合 長崎海星(長崎)vs八戸学院光星(青森)
長崎海星は、完投勝利の柴田蓮人は制球力が高く、打たせて取る投球が持ち味。外角一辺倒ではなく、強気の内角攻めが課題となりそう。
また、140キロを超える江越永輝など投手総動員で強打の八戸学院光星打線に向かっていきたい。打線は本塁打を放った大串裕貴、勝負強い坂本芽玖理で着実に点を重ね、八戸学院光星投手陣を追い込んでいきたい。
八戸学院光星は2回戦で本塁打を放った1番武岡龍世、3番近藤遼一を中心に勢いが乗っている。だが、そういう時こそ着実な守備、走塁を大事に点を積み重ねていきたい。投手陣の仕上がりは良く、2回戦で登板がなかった後藤丈海など継投策を使いながら、試合を進めていきたい。
ロースコアではなく、5点~10点の勝負になりそう。長崎海星は長崎大会で見せた集中打を甲子園で発揮し、八戸学院光星を追い込んでいきたい。
(記事=河嶋 宗一)
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