ケガからの回復時と食事のバランス

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2019.11.22

ケガからの回復時は、体重・体脂肪量の測定で数値を確認しながら食事をコントロールしよう。

 ケガをしてしまうと程度にもよりますが、チームの全体練習に参加できなくなったり、運動量そのものが落ちてしまったりします。安静期間が長くなればなるほど骨格筋量や筋力の低下につながりやすいため、いかに筋量、筋力を維持しながら食事をコントロールするかがポイントとなります。

 ただし高校生の皆さんは基礎代謝(安静にしていても必要なエネルギー)や活動量そのものが多く、さらに体づくりにも多くの栄養を必要とするため、過剰な食事制限は勧められません。またケガによって運動量が落ちてしまったとしても、松葉杖などを使う場合は歩行にかかるエネルギー消費は通常の2〜3倍にもなると言われているため、思ったよりもエネルギーを必要とする状態かもしれません。

 こうしたそれぞれのケガや個人のコンディションによっても必要となるエネルギー量は変わります。食事量は日常の体重や体脂肪率を測定することである程度コントロールすることが可能ですので、まずは自分の体を知っておくことから始めましょう。

 筋量、筋力をなるべく維持するためにも患部外のトレーニングは積極的に行うようにしましょう。医師の指示のもと、患部はもちろん患部外についてもどこまでの運動が可能かを確認することは大切です。

 たとえば肩が痛くて投げられないという場合、投球はできなくても「エアノック」のような捕球動作までは行ってもいいのか、ランニングに制限はないのかといったことや、肩に負担がかからない範囲での肘や手首周辺のトレーニング、体幹、下肢のトレーニングは行ってもいいのかといったことを確認します。なるべく「動かさない範囲」を少なくすることを目標にしましょう。

 食事はバランスの良いものを中心にとり、エネルギー量を考慮しながらとるようにします。体重が増えることによって下肢への負担などが考えられるときは糖質を中心に食事量を調整します。また患部修復に欠かせないタンパク質や体のコンディションを整えるビタミン・ミネラル分は積極的にとるようにしましょう。

 「タンパク質の摂取=プロテインをとること」と考える選手がいるかもしれませんが、基本は食事からタンパク質をとること。プロテインはあくまでも栄養補助食品として不足分を補うように利用することが大切です。

 

文:西村 典子
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