12月2日、大阪の堺市の各地でキッズボールパークが開催された。

 このキッズボールパークは一般社団法人野球・ソフトボール活性化委員会(以下、球活)が年に10回ほど行っているイベントだ。昨年1月にできたこの団体は、元プロ野球選手を講師に呼んで、野球の面白さを子どもたちに伝えてきた。
 球活とは、近年野球ができない環境の子どもたちに機会を提供し、野球の楽しさを伝えることで野球をする子どもを増やしていきたい、ということを目的に活動する団体である。

 そんな球活が堺市と日本プロ野球選手会に協力する形で開催された今回のイベント。参加者は、開催地である堺市のホームページから応募をした子どもたちがキッズボールパークに駆け付けた。


 このイベントに参加した子どもたちの前に、あるゲストたちが駆け付けた。そのゲストとは、横浜DeNAベイスターズの筒香 嘉智選手、中日ドラゴンズの大島洋平選手、埼玉西武ライオンズの森 友哉選手、オリックス・バファローズの近藤大亮である。

 これは選手会の中で、幼稚園生や小学生を対象に選手会活動をしていく方針が昨年の会議で決定したことで、1年前に立ち上がった球活に選手会が声をかけ、イベント参加者向上のために今回初めてプロ野球選手が参加することで実現した。

 

 イベントの初めは、ボールを使いながら体をほぐしつつボールに慣らせてきた。その後、捕り方や投げ方を講師の身振り手振りを交えながら子どもたちに伝えた。その後は親子でキャッチボールを行い、会場に駆け付けた4選手が会場を周りながら子どもたちと対話をして、交流を深めた。

 プログラムはその後ティーバッティングに移ると、選手たちが子どもたちに直接指導するシーンも見られ、イベントは次第に盛り上がりを見せてきたところで小休憩。
 しかし4選手はこの時間に参加者との記念撮影を行い、その人気ぶりがうかがい知れる瞬間であった。



イベント中に笑顔を見せる近藤大亮投手

 そして休憩明けには4チームに分かれてミニゲームを敢行。ボールを一生懸命追いかける子どもたちの目や、得点が入った時の表情は非常に明るく、子どもたちが心の底から野球を楽しんでいるように思えた。

 途中で選手が自らバッティングをする瞬間もあり、プロ野球選手としての実力の高さを見せつけ、最後は記念に集合写真を撮影してイベントは幕を閉じた。

 

 子どもたちと打ち解けていた森選手や近藤選手は、「(イベントに参加できて)楽しかった」と感想を語った。一方で、筒香選手や大島選手は「これが野球をやるきっかけになれば」と感想を述べると、筒香選手は子どもたちに「僕らは野球選手なので子どもたちには野球をやってほしいですが、いろんなことにチャレンジしてほしいです。そして失敗から、何かを学んでほしい」とも。さらには行動起こすためにも、夢を持つことは大事だと語った。

 野球離れが少しずつ進んできている中、こうした活動が野球文化を次の世代に受け継いでいくために最も必要なことなのかもしれない。


取材=編集部