高卒5年目の若鯉・坂倉将吾(日大三出身)が同世代最初のレギュラーなるか
坂倉将吾(日大三出身)
広島の坂倉 将吾が好調だ。6月に入ってから22試合の出場で打率.375(72打数27安打)と調子を上げている。
この活躍がありシーズントータルでも打率.325(154打数50安打)と打率を3割に乗せた。現時点では規定打席に到達していないものの、低迷しているチームにとって明るい材料なのは間違いない。
セ・パ交流戦の途中からは捕手登録ながらチーム事情もあり一塁手での出場も増えた。それでも打撃成績は落ちることなく上がっているのも頼もしい。
そんな坂倉は2016年ドラフト4位で指名され、日大三高から広島へと入団した。このドラフトでは寺島 成輝(履正社高→ヤクルト)、藤平 尚真(横浜高→楽天)、今井 達也(作新学院高→西武)、堀 瑞輝(広島新庄高→日本ハム)と4人の高卒投手がドラフト1位で指名されている。
また、ここまでの活躍を見ると山本 由伸(都城高→オリックス4位)が大ブレイクし、すでに日本を代表する投手となった。中継ぎでは、梅野 雄吾(九産大九産高→ヤクルト3位)が一軍に定着している。このようにドラフト前から今に至るまで常に投手陣が話題の中心だった。
一方の野手では坂倉と同じように6月から三森 大貴(青森山田高→ソフトバンク4位)がスタメンでの起用が増え打率.306(72打数22安打)と結果を残しているのが目立つくらい。
とくに大砲候補として期待されている石垣 雅海(酒田南高→中日3位)や細川 成也(明秀学園日立高→DeNA5位)は苦しんでいる。また、古賀 優大(明徳義塾高→ヤクルト5位)、郡 拓也(帝京高→日本ハム7位)が一軍での出場機会を得ているものの、確固たる成績を残すには至っていない。
坂倉はこのドラフトにおける高卒野手では初となるレギュラー獲得。さらには規定打席到達をはたすことができるだろうか。
<2016年ドラフト会議高卒指名選手>
※支配下のみ
岡崎 大輔(花咲徳栄高→オリックス3位)※現在は育成契約
石垣 雅海(酒田南高→中日3位)
石原 彪(京都翔英高→楽天8位)
古賀 優大(明徳義塾高→ヤクルト5位)
鈴木 将平(静岡高→西武4位)
松尾 大河(秀岳館高→DeNA3位)※すでに退団
細川 成也(明秀学園日立高→DeNA5位)
九鬼 隆平(秀岳館高→ソフトバンク3位)
三森 大貴(青森山田高→ソフトバンク4位)
郡 拓也(帝京高→日本ハム7位)
今井 順之助(中京高→日本ハム9位)
坂倉 将吾(日大三高→広島4位)
(記事:勝田 聡)