オリックスは昨年のドラフト会議において1位で高卒左腕の宮城 大弥興南)を指名し獲得した。1年前の太田 椋天理)に続いて2年連続で高卒選手を獲得したことになる。

 オリックスが分離ドラフトをのぞいて2年連続ドラフト1位でで高卒選手を獲得したのは、1994年の嘉勢敏弘(北陽)、1995年の今村文昭(九州学院)以来24年ぶりだった。

 また昨年のドラフトにおいて支配下指名5名のうち、3名が高卒の選手だった。指名選手の半数以上が高卒選手だったのは、2013年以来6年ぶり。分離ドラフトが終了した2008年以降では2010年、2013年に続いて3度目となる。

 2010年に高卒で指名した選手を振り返ってみると、後藤 駿太前橋商/1位)、塚原 頌平つくば秀英/4位)が苦しみながらも戦力となった。しかし、どちらも突き抜けることはぜ傷複数年連続で主軸とはなれていない。ちなみに三ツ間大樹(修徳/2位)は、2014年途中に中日へとトレードされている。

 2013年は若月 健矢花咲徳栄/3位)が正捕手の座を掴みつつある。また2019年からは選手会長としてチームのまとめ役にもなった。しかし、園部 聡聖光学院/3位)、吉田 雄人北照/4位)、奥浪 鏡創志学園/5位)は結果を残すことができず、すでに現役を引退している。

 分離ドラフト以降において、ドラフト指名選手の半数以上が高卒選手だった年に「おおあたり」と呼べるような選手が誕生していないのが実情である。

 とはいえ、オリックスは2021年から三軍制を敷くと発表しており、育成に舵をきりつつある。昨年のドラフトでは育成でも12球団最多となる8名の選手を指名した。まさに1996年以来のパ・リーグ制覇へ向け、チームの体制を変化させているのである。

 はたしてオリックスは高卒の選手たちを開花させることができるだろうか。今後数年が試金石となる。

【オリックスの高校生指名が半数以上だったドラフト】
※2008年以降
※育成はのぞく

<2019年/5名中3名>
1位:宮城 大弥興南
2位:紅林 弘太郎駿河総合
3位:村西良太(近畿大)
4位:前 佑囲斗津田学園
5位:勝俣 翔貴(国際武道大)

<2013年/8名中4名>
1位:吉田一将(JR東日本)
2位:東明大貴(富士重工業)
3位:若月 健矢花咲徳栄
4位:園部 聡聖光学院
5位:吉田 雄人北照
6位:奥浪 鏡創志学園
7位:柴田健斗(BC・信濃)
8位:大山暁史(セガサミー)

<2010年/5名中3名>
1位:後藤 駿太前橋商
2位:三ツ俣 大樹修徳
3位:宮崎 祐樹(セガサミー)
4位:塚原 頌平つくば秀英
5位:深江真澄(関西独立・明石)


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