News

【プレミア12】元中日ディンゴ、アテネオリンピックで日本撃破の右腕が指導者として来日!難敵オーストラリア代表!

2019.11.11

 11月2日から開幕した「第2回 WBSCプレミア12」。WBSC世界ランキング上位12ヵ国のチームが対戦するこの大会は、東京2020オリンピックの予選も兼ねるなど、熱い真剣勝負が繰り広げられている。上位進出を目指す各国代表には、過去にNPBでプレイした経験を持つ選手も選出されている。

 

 今回は、11日(月)に侍ジャパンと対戦するオーストラリア代表を見ていこう。

MLB通算105本塁打の名選手に、阪神でJFKの一角担った左腕輩出

 世界ランキング7位、参加国中唯一となるプレミア12初参加のオーストラリア代表。近年の世界大会で結果を残し今大会出場へとこぎつけたが、過去にはアテネオリンピックで日本代表を破った実績もある。阪神でJFKの一角として活躍したジェフ・ウィリアムスなどを輩出している(JFKはジェフ、藤川球児、久保田智之からなる中継ぎ陣の愛称)。

 今回の代表チームでNPB経験のある選手はいないが、デービッド・二ルソン監督、クリス・オクスプリングコーチがNPBでのプレイ経験を有している。

 デービッド・二ルソンという名前にはピンと来ないかもしれないが、「ディンゴ」と言われれば思い出すファンの方もいるのではないだろうか。2000年に来日し、中日に所属した助っ人外国人である。日本での成績は振るわなかったが、1992年にメジャーデビューを果たすと、1999年にはオールスターに出場するなど、通算で打率.284、105本塁打、470打点を記録した名選手だ。

 オクスプリングコーチが来日したのは2006年。その2年前の夏に行われたアテネオリンピックにオーストラリア代表として出場し、日本との対戦となった準決勝で先発。初のオールプロで臨んだ日本代表を相手に好投を見せ、上述したウィリアムスとの完封リレーを実現。銀メダル獲得に貢献した。阪神では16試合に登板、4勝にとどまったが、KBO移籍後に活躍し、第2回、第3回WBCにも出場した。

 両者ともNPB在籍年数は短いが、当時ともに戦った選手たちが、今大会では指導者としてあいまみえることになるのも、感慨深いことだ。

NPBでプレイ経験のある主なオーストラリア出身選手

ミッチ・デニング(ヤクルト・2015年)
64試合 43安打 4本塁打 22打点 打率.222

クリス・オクスプリング(阪神・2006年)
16試合 4勝3敗 77.1回 51奪三振 防御率5.12

ブラッド・トーマス(日本ハム・2005~2006年)
78試合 5勝6敗 2セーブ 10ホールド 94回 94奪三振 防御率4.21

ジェフ・ウィリアムス(阪神・2003~2010年)
371試合 16勝17敗 47セーブ 141ホールド 371.2回 418奪三振 防御率2.20

デービッド・二ルソン(ディンゴ・中日・2000年)
18試合 11安打 1本塁打 8打点 打率.180

(記事=林 龍也

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【富山】富山商が高岡商を破って春連覇達成<春季県大会>

2024.05.06

【大阪】大阪桐蔭が快勝!準々決勝でプロ注目・今坂幸暉擁する大阪学院大高と対戦!<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.05.01

【兵庫】報徳学園、須磨翔風などが順当に夏の第1シード獲得!昨秋ベスト4の長田、滝川二はノーシードに

2024.05.01

【福島】聖光学院と福島商が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>