中日は根尾1位を公表!吉田輝星はプロ志望!動き出したドラフト戦線
およそ2週間後に迫ったプロ野球ドラフト会議。福井しあわせ元気国体が終了したことで、ドラフト候補の高校生たちに大きな動きが見られるようになった。
大阪桐蔭高は史上最多タイの4名がプロ入りなるか?
根尾昂(大阪桐蔭)
甲子園春夏連覇を果たした大阪桐蔭の根尾昂、藤原恭大、柿木蓮、横川凱がプロ志望届を提出。それに伴い中日の森繁和監督は根尾の1位指名を公言した。中日がドラフト前に1位指名選手を公表するのは、2011年の高橋周平(当時・東海大相模)以来7年ぶりとなる。7年前は3球団競合となったうえで、みごとに「あたりくじ」を引き当てた。今回の根尾も競合となることは必至だが、はたしてどうなるか。
ちなみに同一高校、同一学年で同時にプロ入りを果たしたのは4名が最多で過去に4度。その指名された4名がそろってプロ入りを果たしたのは、2001年の日大三が唯一となる。
同年の夏の甲子園で圧倒的な攻撃力で優勝を果たした同校から内田和也(ヤクルト4位)、千葉英貴(横浜6位)、都築克幸(中日7位)、近藤一樹(近鉄7位)の4名が指名を受けたのだ。
唯一、現役を続けている近藤はオリックスを経てヤクルトに移籍し、今シーズンはプロ入り後初のタイトルとなる最優秀中継ぎ投手を確定させるなど、まだまだ戦力として活躍中だ。しかし内田、千葉、都築は大きな実績を残すことができず、すでに現役を引退している。プロの壁は厚かったのだ。
大阪桐蔭の4人はそろって指名を勝ち取ることができるだろうか。そして、厳しいプロの世界で勝ち残ることに期待したい。
金足農・吉田はプロ志望を表明
吉田輝星(金足農)
また、進路を表明しておらず、八戸学院大への進学かプロ入りかで注目の的となっていた吉田輝星(金足農)のプロ志望が明らかになった。甲子園で「カナノウ旋風」を巻き起こした吉田は、その後の国体でストレートの最速を152キロに更新。甲子園に出場したときよりも進化している。
インタビューでは巨人ファンを公言したが、もちろん逆指名などなく、全球団から指名を受ける可能性はあり、希望球団に入団できる保証はどこにもない。
一方の巨人はクライマックスシリーズ出場の可能性があるにも関わらず、高橋由伸監督の辞任が発表された。また、フロントの刷新も取り沙汰されており、編成の現責任者である鹿取義隆GMの去就も不透明だ。ドラフト会議までに新体制を発足できるかにも注目が集まる。
昨年は早稲田実の清宮幸太郎(現・日本ハム)い沸いたドラフトだったが、今年はどうなるのだろうか。多くの選手の運命が決まるその日を楽しみに待ちたい。
(記事=勝田聡)