二軍では来シーズン以降の戦力を期待されている若手有望株、故障からの復帰を目指すリハビリ段階の主力、そしてベテランと様々な選手がしのぎを削っている。

 そのなかで今シーズンは誰が多くのチャンスを与えられてきたのだろうか。各球団の打席数上位5人を振り返ってみたい。

 セ・リーグ4位に終わった広島の二軍は、優勝した阪神から27.5ゲーム差と大きく離された4位(全5チーム)に終わった。そのなかでもっとも打席を与えられたのは木下 元秀外野手(292打席)だった。

 2019年育成ドラフト2位で指名され敦賀気比から広島へと入団した木下は、高卒2年目ながら打率.241(278-67)、2本塁打とまずまずの結果を残した。昨シーズンの打率.180(189-34)、7本塁打と比べると打率が大きく上がり本塁打は減った。一見すると、長打率が下がっていそうに見えるものの、長打率は.323から.338へと上昇。OPSも.547から.612と大きく上がっている。来シーズンは勝負の3年目。支配下登録を目指す。

 チーム2位の打席を与えられたのは花咲徳栄出身で、同じく高卒2年目の韮沢 雄也内野手(278打席)だった。昨シーズンもルーキーながらチーム3位の236打席に立っていることからも期待の大きさがうかがえる。ここまで一軍での出番はまだないものの、高卒の野手がチームを背負ってきた歴史もある。近い将来一軍出場を勝ち取ることに期待がかかる。

 高卒2年目の若手に続いたのが大阪桐蔭出身、正隨 優弥外野手(270打席)だった。正隨はリーグ2位タイの11本塁打を放ちパワーを見せた。しかし一軍では14試合に出場も打率.115(26-3)、1本塁打と打撃面で結果を残せなかった。鈴木 誠也がポスティングシステムを利用してMLBへ移籍することが濃厚な来シーズンは、外野のポジション争いに加わることが第一の目標となる。

 ルーキーの矢野 雅哉内野手(育英出身)は開幕一軍入りを果たしたものの、一軍では13試合の出場でノーヒットと苦しんだ。二軍でもチーム4位の237打席を与えられたが打率.208(197-41)と1年目からは結果を残すことができなかった。守備には定評があるだけに、打撃力を向上させることで来シーズンは一軍定着を目指す。

 チーム5位の打席に立ったメヒア(226打席)は、今シーズン限りでの退団となった。

<広島二軍・打席数上位5人>
木下 元秀(292打席)
打率.241(278-67) 2本塁打 22打点

韮沢 雄也(278打席)
打率.255(255-65) 4本塁打 17打点

正隨 優弥(270打席)
打率.293(249-73) 11本塁打 40打点

矢野 雅哉(237打席)
打率.208(197-41) 1本塁打 16打点

メヒア(226打席)
打率.270(211-57) 9本塁打 31打点