何事も「経験」・樟南二



樟南二8点目

<第151回九州地区高校野球大会鹿児島県予選:樟南二15-11隼人工>◇23日◇1回戦◇平和リース

 樟南二は初回、3番・叶福稔(1年)の右前適時打で先制した。

 2回は8番・勇田大珠(1年)の右前適時打と暴投で2点を加えた。

 3回は1死満塁から7番・牧園剛弥(1年)の左前適時打で2点を追加した。

 その裏、隼人工は3番・中野航締(2年)の左越え二塁打などで2点を返す。

 4回表、樟南二は暴投と5番・徳田幸伸(1年)の右前2点適時打で計3点を追加した。

 5回以降は両者追加点が取れないまま終盤へ。8回裏に隼人工は4番・中濵海晴(2年)の中越え二塁打、5番・中村一洋(1年)の犠飛で2点を返す。

 9回表、樟南二は7番・牧園のランニング本塁打など9安打を集中して7点を挙げ、ダメを押した。その裏、隼人工も集中打を浴びせて7点を返したが、反撃もここまでだった。

 樟南二の県大会勝利は4年前の夏に初戦突破して以来だ。2時間37分の長丁場で、終盤追い上げられての辛勝だったが、就任2年目の我那覇悟志監督は「何事も経験。勝って次の試合ができることが何より」と喜んだ。

 持ち味の積極的な打撃を立ち上がりから発揮した。「ファーストストライクを打て」という我那覇監督の指示通り、早いカウントから打っていき、わずか6球で先制点を挙げた。

 序盤4回までに8点を挙げて優位に進めることができた。「課題の守備」(我那覇監督)も先発・牧園、5回からリリーフした徳田が好投し、今大会捕手に抜擢した背番号10の勇田が好リードで守備全体を引き締め、8回までは狙い通りの戦いができた。

 9回表に一挙7点を奪って勝負あったかに思われたが、その裏、逆に打ち込まれ、それまでなかった守備のミスもあり、同じ7点を返され、結果的には薄氷の勝利となった。

 この展開も「十分起こり得たこと」と我那覇監督。選手10人中9人が1年生。練習試合の経験もほぼない。だからこそ「この鴨池で積める経験が何より大事」と考えている。

 唯一の2年生・荻田正輝主将は「昨年の今頃は練習にも人がいなかった」と振り返る。上級生も同級生もいなかったので、引退した当時の3年生と4、5人で練習していた。それを思えば、1年生が入って夏、秋と続けて大会に出られて、校歌を歌えたのは何よりの「経験」だ。

 荻田主将は「1年生が歌詞を覚えていなくて、ただ聞いていただけだったので、次はちゃんと歌えるようにしたい」と苦笑していた。

(取材=政 純一郎

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