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第162回 常総学院高等学校 内田 靖人 選手2013年10月21日

【目次】
[1]高校通算37本塁打のバッティングのポイント
[2]U18で対応した木製バットでの打法/捕手としての素質を魅せた甲子園でのプレー
[3]甲子園でみせたウォーキングバッティング/憧れの選手は小久保裕紀選手
1次ラウンド 台湾戦(4番・DH) 4打数2安打
1次ラウンド メキシコ戦(4番・DH→三塁)4打数1安打
1次ラウンド ベネズエラ戦(4番・DH→一塁)4打数0安打
1次ラウンド チェコ戦(4番・三塁→一塁)4打数1安打1打点
1次ラウンド カナダ戦(4番・DH) 3打数0安打1打点
2次ラウンド 韓国戦(4番・DH) 4打数3安打
2次ラウンド キューバ戦(4番・DH)4打数2安打
2次ラウンド アメリカ戦(4番・一塁)4打数1安打3打点
決勝 アメリカ戦(4番・DH)4打数1安打
以上は選手権のあとに行われた「18U世界野球選手権」の成績で、通算では35打数11安打と当たり打率.314、5打点と日本の準優勝に大きく貢献した。
タイミング、引き手・利き手、金属・木製など話題はバッティング技術のさまざまな面に展開し、そのつど的確に話を返してくれた右のスラッガー。内面の充実こそこの選手の最大の魅力なのだと知ることができた。
高校通算37本塁打のバッティングのポイント
――小学生や中学時代の内田くんは、どんな選手だったのですか?
内田 小学校のときはホームランを打っていなくて、打ち出したのは中学校になってからです。
――ホームランの魅力にとりつかれたのはいつぐらいから?
内田 人より体が大きかったので、体を生かしたバッティングというか、野球を始めてやっぱりホームランを打ちたいというのはありました。
――小・中学校のときは何センチぐらいあったんですか。
内田 小学校の時は、170cmぐらいで、中学の時は180cmです。
――やっぱり最初から大きかったんだ。体重は?
内田 実は高校入学当初は太っていたんです。常総に入って10kg近くやせて、そこから筋肉をつけて身体を大きくしていきました。

9月のU18で活躍した内田選手(常総学院)
――太って、やせて、また太って、というのは理想ですよ。高校通算ホームランは何本ですか?
内田 37本です。1年春からベンチ入りさせてもらったんですけど、最初は軟式あがりということで芯に当てるのが難しかったですね。というのも、軟式はバットの根っこに当っても飛ぶんです。そういう部分で硬式に対応するのが最初は難しくて。ホームランも全然打てなかったんですけど、慣れてからは徐々に打てるようになって、選抜が終わってから20本以上打ちました。
――コツをつかんだという感じですか?
内田 芯に当る確率が上がりました。自分はどちらかというと強く叩いて飛ばすんじゃなくて、乗せて運ぶ打球が多いんです。
――それはかなり技術的なコツがないと難しいでしょ。例えばポイントは前ですか?後ろですか?
内田 ポイントは皆より前だと思います。
――前だとパーンと弾くようなイメージがありますが。
内田 前を大きくして乗せる感じです。最初の頃にくらべてポイントが近くなっているとは思います。
――ミートポイントもっと近いほうがいいという考え方ですか?
内田 そうですね、近いほうが長くボールが見れますし。そこは少しずつ変えたい部分でもあります。
――18U選手権では、木製バットに見事に対応していたので、日常的に使っていたのですか?
内田 練習では竹バットを使うこともありました。それでも、(18Uでは)ヒットは出ていたんですけど、長打が1本しか出ていないです。あと速い球に対応する力がまだ足りないと感じました。
――でも、韓国戦が4打数3安打。キューバは4打数2安打、アメリカの初戦が4打数1安打3打点、決勝が4打数1安打。この結果は、すごいですよね。それで大会の通算打率が3割1分4厘だから文句なしだと思いますが。他の選手で、興味深いバッティングの選手はいましたか?
内田 森(友哉、大阪桐蔭)です。飛ばす力が凄いなと感じました。音も人と全然違う。一人だけバッティング練習の音も何か違ったんですよね。乾いた音というか、一人だけ強く叩いているというか、そういう音がしました。
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- 内田 靖人(うちだ・やすひと)
- 所属:常総学院高校
- 学年:3年
- ポジション:内野手(三塁手/捕手)
- タイプ:右投右打
- 身長体重:188センチ/85キロ
- 福島県いわき市出身。中学時代は軟式野球を経験。常総学院ではスラッガーとして活躍。高校通算37本塁打。守備でも三塁手兼捕手として甲子園でもその強肩をアピール。9月30日にはプロ志望届けを提出した。
- 上記データは掲載時のものとなります。