聖地・甲子園をも震撼させた浅野 翔吾外野手(3年)が主将を務める高松商(香川)の躍進に沸いた2022夏・四国野球。そんな最中、四国の地を超え、日本野球を震撼させるもう1つの出来事が、四国アイランドリーグplusで始まろうとしている。

 8月10日・徳島インディゴソックスへの入団が決まったキューバ人投手、ペドロ・アルバレス投手がその人。先の2021~2022シーズン、キューバ国内リーグで11勝3敗、防御率2.90で最多勝を獲得。最速154キロのフォーシームに多彩な変化球を操る右腕は、来年3月開催「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下・WBC)のキューバ代表としても活躍が有力視されている。

 ではそんなキューバの至宝が、なぜ日本の独立リーグに足を踏み入れたのか?「高校野球ドットコム」ではペドロ・アルバレスに独占インタビューを敢行した。

――日本の野球ファンにとってキューバのエース格投手が、日本の独立リーグにやってきたのは本当に驚きました。まずは今回の経緯について聞かせてください。
ペドロ・アルバレス投手(以下、ペドロ):自分は海外の大きなリーグでプレーしたい希望を持っています。

が、そのためにはまずキャリアを積まなくてはいけない。「日本でそのチャンスをつかめれば」と考えたので、ここにやってきました。

――日本の独立リーグについて、事前に情報は得ていたのですか?
ペドロ:キューバにもフレデリク・セペタ(元読売ジャイアンツ)など、NPBでプレーした経験を持っている選手たちがいるので、そういった選手たちを通じて話は聞いていました。

――徳島インディゴソックスの印象はどうですか?
ペドロ:チーム合流初日(8月9日)から満足な練習ができましたし、選手たちも優しく接してくれたので安心しています。いい感じですね。

――早くも8月12日の愛媛マンダリンパイレーツ戦では6回にリリーフ登板。変化球を駆使して3者三振のリーグデビューを飾りましたね。
ペドロ:異国の地での初登板だったので、マウンドに上がるまでは緊張感もあったのですが、日本のマウンドにもフィットできました。打者の出方を見て配球を決めていく自分のスタイルも出せたので、よかったと思います。

――フォーシーム以外の変化球は全て使った印象です。
ペドロ:自分はフォーシームが一番のアピールポイントですが、変化球もカーブ、スライダー、スプリット、シンカーを投げます。愛媛マンダリンパイレーツ戦では打者の反応を見て、変化球を選んだ感じですね。

――ファンとしては最速154キロの剛速球も見たいところですが……。
ペドロ:キューバでも92~93マイル(150キロ近く)のフォーシームは投げられていました。ただ現在は、徐々に状態を上げているところなので、もう少しスピードの部分は待ってほしいです。

――つ・ま・り「トランキーロ!あっせんなよ」ということですね?
ペドロ:そういうことです(笑い)

――最後に、この四国アイランドリーグplusでどのようなインパクトを残したいですか?ファンへのメッセージも含めてお願いします。
ペドロ:徳島インディゴソックスでは少しずつ成績を残し、最終的には先発で圧倒的な成績を残したいです。ファンの皆さんには、まず「ペドロ・アルバレス」という名前を覚えてもらって、自分がチームの勝利や、自分がNPBなどに行く姿を見てもらえばうれしいです。

 8月21日(土)、徳島県徳島市のむつみスタジアムで18時からプレーボールの「徳島インディゴソックスvs香川オリーブガイナーズ戦」でリーグ初先発することも決まったペドロ・アルバレス。はたして、キューバ発、四国経由で彼が向かう先はNPBなのか、それでもWBC経由のもっと大きな世界なのか…。ラテン音楽をこよなく愛すカリビアン・エキスプレスの済んだ瞳に開ける海原は、カリブ海のごとく大きい。

<プロフィール>
ペドロ・アルバレス(PEDRO ALVAREZ)本名:Pedro Ángel Álvarez 
登録名 ペドロ(Pedro)
投手・1995年1月23日生まれ(27歳)・186センチ88キロ・右投右打
Gallos de Sancti Spiritus(キューバ)~Industriales de La Habana(キューバ)~徳島インディゴソックス
背番号 26

(取材:寺下 友徳

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