目次

[1]課題の柔軟性も今では160度まで開脚できるように
[2]最悪の状況から最善を尽くす

 2020年の高校野球界を牽引してきた明石商中森 俊介。最速151キロの速球に加えて、多彩な変化球を駆使し、相手打者を翻弄。完成度という尺度でみればナンバーワンと言ってもいい。

 10月26日に開催されるプロ野球ドラフト会議でも1位指名が有力視される中森だが、オフシーズンから現在にかけて目の前の課題と向き合い続けてきた。


課題の柔軟性も今では160度まで開脚できるように


 中森がこれまで課題としてきたのは、柔軟性だ。肩甲骨周りや股関節といった部分が固く、オフシーズン中はチューブトレーニングをしてインナーマッスルの強化をしつつ、肩甲骨周りの柔軟性を高めようと取り組んできた。

 冬が明けてからの成果を聞くと、「チューブトレーニングはやっていましたが、あまり実感がわいていないんです」と一言。その一方で下半身の柔軟性には一定の効果を感じていた。

 「入学時は110度くらいまでしか開かなかったのですが、風呂上りや暇な時があれば開脚をやっていたおかげで、160度くらいまでは開脚が出来るようになりました」

 投球における効果までは実感はできていないが、目に見える成果は現れた。中森は「柔らかいことは大事だと思っていますので、これからも継続していきたいです」と今後も取り組んでいくことを話している。

しかしそれは投球フォームのポイントについて語ったコメントからも、柔軟性が今後も重要な要素になってくることが見えてきた。
「ピッチングもバッティングも回転運動で力を発揮するものなので、足を挙げる時は捻ってパワーを溜めています。上半身は真っすぐキャッチャーに向かっていって、最後にパワーを指先に伝えられるように大事に考えています」

 だからこそ、上半身と下半身の連動性は、中森にとって大事なポイントであり、連動性を高めるためにも柔軟性は外せないファクターとなってくるのだ。