目次

[1]元プロが揃うチームの環境で順調に成長
[2]高校野球は甘くない世界とわかっている


 2020年はここまで中学野球の大会も大きく数を減らしているが、その中でも頭角を見せている中学3年生は何名か名前が挙がる。その一人が、狭山西武ボーイズの小野 勝利選手だ。

 父親は元プロ野球選手で実業家の小野剛氏という話題性もさることながら、ここまで中学通算20本以上の本塁打を放っており実力面も申し分ない。
 中学野球屈指のスラッガーは、ここまでどんな道を歩んできたのか迫っていく。

元プロが揃うチームの環境で順調に成長


 父親が元プロ野球選手で、3学年上の兄も野球をしていた環境から、小野選手が野球を始めるのは自然な成り行きだった。小学校に入学する以前から、兄が所属する泉ホワイトイーグルスの練習についていき、ユニホームを着て野球に慣れ親しんでいた。

 父である小野剛氏は、中学時代から身長が180センチを越え、140キロに迫る剛速球を投げ込んでいた「スーパー中学生」であった。
小野選手も、幼いころから身長は頭一つ抜けた存在だったと振り返り、泉ホワイトイーグルスでは打者としてだけでなく、投手としても活躍を見せた。

 中学校に入学すると、父が代表を務める狭山西武ボーイズに入団し、身長はすでに170センチに到達。上級生と比較しても見劣りしない体格だったが、それでも小野選手は入団当初は上級生とも大きな実力の差があり、レベルアップの必要性を感じたと振り返る。

 「入団してからは、競争意識を持ってやってきました。
 昨年は日本少年野球選手権大会にチームが出場して、自分はベンチに入れていただいたのですが、試合には出場できませんでした。でも、先輩たちのプレーを見て本当にいい刺激になりました」



バッティング練習を行う小野勝利選手(狭山西武ボーイズ)※写真は2月中旬に撮影

 高いレベルを目指して練習を重ねてきた小野選手だが、「とても大きかった」と語るのが狭山西武ボーイズの環境だ。チームを指導するのは、巨人などで活躍した福井敬治監督をはじめ、元ロッテの田中良平コーチや元巨人の十川雄二コーチなどプロ野球を経験した指導者ばかり。

 トップレベルを知る指導者に教えを受けたことで、上達スピードも非常に速かったと小野は振り返る。

 「教えていただいたことが、すぐに(習得している)実感がありますし、自分だけではなくチームメイトもすごく良くなっているなと感じます。 自分は打撃で左足が伸びている癖があり、目線がズレてミスショットが多くなった時期があったのですが、ロングティーで指導していただき、すぐに修正できて試合でも結果が出るようになりました」