第1118回 報徳学園のエース・坂口翔颯が目指す「圧倒」する投球。スケールと制球力を高めて夏こそ聖地へ2020年02月12日

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【目次】
[1]変化球の投げ込みを一部制止されて直球の威力が向上
[2]更なるスケールアップと投球にも幅を

更なるスケールアップと投球にも幅を



坂口 翔颯(報徳学園)

 制球力に球威も加わってき、新チームではエースとなった坂口。
 秋季兵庫県大会では明石商を相手に1失点完投勝利を挙げ、自らのピッチングにも自信を持ち始めたが、秋季近畿地区大会では再び大きな壁にぶち当たった。

 「天理戦は打たれてはいけない場面で、ホームラン打たれてました。それも『投げ切ったボール』ではなく『甘く入ったボール』です。1球の怖さを改めて感じましたし、単純な力の面でも負けているなと感じました」

 天理戦での敗戦を経て坂口は、更なる制球力の向上に取り組むことにした。
 これまでの投球練習では、多少甘いコースにいってもボールが強ければ「ナイスボール」で済ませていたが、この冬からは甘いコースに対しては妥協を無くし、「ナイスボール」で済ませないことをバッテリーで徹底。一球一球への意識を徹底的に高めた。

 またピッチングのバリエーションを増やすために、更なる直球の威力向上にも取り組んでいる。
 これまでの坂口の投球スタイルは「変化球を見せて、速い真っ直ぐで仕留める」組み立てであったが、ここに「速い真っ直ぐを見せて、変化球で打ち取る」組み立ても増やしていきたいと大角監督は話す。

 「変化球を見せて、真っ直ぐを速く感じさせる配球はいつでも出来ますが、逆ができるようになるともっと投球が楽になるかなと思います。
 夏はバッター(のレベル)が全然違ってくるので、全部逃げの配球だとしんどくなってきますからね」

 越えるべき壁はまだまだあるが、大角監督は「課題」という表現は使わない。それは坂口の持つ潜在能力への期待と、これまで積み上げてきた信頼の表れだろう。
 大きな期待を背負う坂口だが、最後の夏に向けて掲げるのは「圧倒する」ことだ。

 「兵庫県でギリギリで優勝してるようでは、甲子園でもダメだと思います。優勝するのは当たり前ぐらいの気持ちでやっていかないと、甲子園では勝てないと思うので、それぐらいの気持ちを持って戦いたいと思います」

 総合力高き右腕が、一冬越えてどこまでスケールアップしているのか。春からの投球に注目だ。

(記事:栗崎 祐太朗)

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プロフィール

坂口翔颯(報徳学園)
坂口 翔颯(さかぐち・かすが)
  • 阪神ボーイズ-報徳学園
  • ポジション:投手
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