目次

[1]大阪電通大高との試合で完投勝利したことが自信に
[2]決勝では投打に活躍も慢心なし

 今夏の甲子園で悲願の初優勝を成し遂げた履正社において、救世主的存在となったのが、岩崎 峻典(2年)だ。清水 大成(3年)に次ぐ投手がチームの課題となっていたが、夏の大阪大会で台頭。甲子園では準決勝の明石商戦で1失点完投、決勝の星稜戦でも好リリーフを見せて、胴上げ投手の栄光に輝いた。この夏で岩崎が急成長した理由、そして今後の目標について聞いてみた。

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夏の甲子園初優勝へと導いた岩崎峻典投手(履正社)が急成長した理由とは【前編】

大阪電通大高との試合で完投勝利したことが自信に


 夏の大阪大会では背番号を取り返し、甲子園出場に大きく貢献した。岡田龍生監督も驚くほどの活躍を見せたが、その裏にはターニングポイントとなった試合があった。それが4回戦の大阪電通大高戦だ。この試合で先発した岩崎は15奪三振の好投で1失点完投。2対1というロースコアの接戦を勝ち切る原動力となった。

「全体的にストライク先行でいけていくことができました。テンポも良かったので、守りやすかったと思います」とこの試合での投球を振り返る岩崎。調子は普通だったそうだが、この試合で結果を残したことで、確固たる自信を身につけることができた。

「これまでは打たれる心配をしてマウンドに上がっていました。ボールになったらストライクを入れにいかないといけなくて、それを打たれることが多かったのですが、大阪大会終わってから甲子園にかけて成長できたと思います」

 甲子園でも2回戦と準々決勝を除く4試合で登板し、エースの清水をバックアップした。その中でも特に印象に残っているのは1失点完投した準決勝の明石商戦だという。

「清水さんも体力的に疲れていたと思うので、休ませてあげたいという意味と自分が抑えるという強い気持ちがあったので、抑えることができました。あまりランナーを出してないので、それが良かったと思います」

 盗塁やスクイズなど、細かい攻撃を得意とする明石商だったが、四死球0と無駄な走者を出す場面がほとんどなかった。1回表に4点の援護をもらったことも好投の追い風となった。2日前の準々決勝で清水が完投したことを考えると、チームにとっても価値のある完投勝利だった。