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 8月31日、第29回WBSC U-18ワールドカップ2日目。侍ジャパンU-18代表の第2戦は南アフリカと対戦。試合は初回から侍ジャパンU-18代表打線がつながり、19対0の6回コールド勝ち。2連勝を飾った。

 高校野球ドットコムでは試合のキーマンとなったプレイヤーを紹介。今回は5回まで無安打8奪三振無失点の好投を見せた浅田 将汰有明)を紹介する。


 まさに復活の登板だった。24日の駒澤大戦で、指名打者として出場した浅田は右ひじに死球を受け打撲。大会開幕まで1週間しかない中、浅田は無理せず、強度を抑えたキャッチボールをしながら感覚は鈍らせず、韓国入り。29日の公式練習では、捕手を座らせてのピッチング練習を行うなど、徐々に状態を上げてきた。

 南アフリカ戦の先発を告げられたのは当日の朝。「緊張した」と語る浅田。それもそのはずで、実戦登板は熊本大会準決勝以来と1か月ぶりの登板なのだ。立ち上がりは不安を隠せなかったが三者凡退に締めると、2回以降は最速142キロのストレートと120キロ後半の縦スライダーで三振の山を築き、5回まで無安打8奪三振の好投を見せた。

 試合後、ピッチングを振り返って浅田は
 「久しぶりで緊張しましたけど、逆に良い緊張感をもって投げられました。ストレートの走りはそれほど良くなかったですけど、それでも積極的に振ってくる打線でしたので、どんどんストレートで追い込んで、スライダーを決め球にして抑えることができました」

 浅田は熊本大会が終わってから、自チームの練習だけではなく、Honda熊本の練習にも参加。シート打撃で登板して、社会人打者のレベルの高さを肌で実感しながら日本代表へ向けて練習を行ってきた。
 「痛打されたわけではないですけど、スイングスピードの速さ、打球の速さが段違いでして、高校とは違って、レベルの差をかなり感じました。だから甘い球を投げてはいけないと実感するようになりました」
 ハイレベルな環境を経験したからこそ、代表へ向けての備えができていた。

 今回の好投にほっと胸をなでおろした浅田。今後はスーパーラウンド進出へ向けて厳しい場面で抑えること。
 「今、チームの目標は佐々木 朗希奥川 恭伸が投げられるまで、スーパーラウンドに絶対進出。そして2人にはスーパーラウンドで投げてもらいたい、と思っています。そのためにも今後の試合も投げていきたいです」

 4月の高校日本代表候補の研修合宿から、日本代表入りを強く描いていた浅田。高校生になって初の国際大会のマウンドは最高の形で締めくくった。

(記事=河嶋 宗一