目次

[1]主将に就任し秋季大会ではベスト8に大きく貢献
[2]冬場の課題は守備面、目標は甲斐拓也選手

 1年時から攻守の要となる4番・キャッチャーのポジションを任されている岩倉(東京)の荻野 魁也選手(2年)。昨秋には新チーム結成と共に主将も務めることとなり、東京大会ではチームのベスト8進出に貢献した。そんな中心選手として活躍している荻野選手に、これまでの成長の軌跡を伺ってきた。後編では、主将に就任した新チーム発足当初のエピソードや、この冬の課題について迫っていく。

【前編】経験豊富な攻守の要・荻野魁也(岩倉)のルーツを探る

主将に就任し秋季大会ではベスト8に大きく貢献


 新チームでは主将を任されることになった。

 「1年の時から公式戦を経験させてもらっているので、『少しでもチームに貢献したい』と思って自分から立候補しました。キャプテンをやるのは初めての経験ですし、自分が指示を出さないとチーム全体が動いていかないのでたいへんだなと感じることもありますが、一つひとつの行動がゆるくなると練習に悪影響が出るので、一日のスケジュールを頭に入れながら、できるだけ早く次の行動へ移れるように意識しています。
 それから、常に気を張って、周りを見て、気付いたことがあれば話をするようにしていますが、正直なところ、あまり言葉でいろいろと言えるタイプではないので、チームメートから一目置かれるような高いレベルのプレーを見せて引っ張っていきたいです」

 そして、チームをまとめるうえで大切にしているのが元気だ。
 「豊田(浩之)監督からは『どんな時も明るくやれ』と言われているので、返事ひとつをとっても元気よくするようにしています。まだまだなところもありますし、ちょっと波があるチームなんですが、声を出すことで自分たちから良い雰囲気を作って練習できるようにしていきたいです」

 こうして迎えた昨秋の東京大会では投手陣の頑張りもあって、久々にベスト8まで勝ち上がった。その好投を引き出すキーマンとなったのが、キャッチャーを務める荻野選手だ。

 「リードについては、1年生の頃から豊田監督に『初球の入り方が悪い』とずっと指導されていて、本当に『頭を使っていかなければいけないんだな』と痛感させられました。
 でも、昨秋は上手くリードできた手応えがありましたし、課題だったストップもできて、自分としては良かったと思います」と話す。豊田監督も「ピッチャーに対する気配りができていたし、試合の流れを感じながら状況判断ができるようになった」と合格点を与えるなど成長した姿を見せている。

 ただ、唯一、心残りになっているのが、敗れてしまった準々決勝の東海大菅生戦。「同点の8回に決勝点を奪われたのですが、あの場面は無理をせずに次の打者へ回しても良かった。それなのに勝負しようとしてボールが少し甘く入ってしまったので、自分にはまだ足りていないところがあるのだと思わされました」