第800回 プロで生き残るために「吾道一貫」を胸に刻む 渡邉勇太朗(浦和学院)【後編】 2018年10月25日

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【目次】
[1]甲子園から自分のピッチングができた
[2]想像以上だった大阪桐蔭打線
[3]ジャパンの経験は自分の足りないところを気づかせてくれた

 後編では甲子園や侍ジャパンの経験や学んだことを語っていただき、そしてプロへ向けて意気込みを述べてもらった。

甲子園から自分のピッチングができた


千葉黎明戦の渡邉勇太朗

 充実のオフになったが、春先に肩を痛め出遅れ。県大会はベンチ外。それでもチームは優勝し、関東大会で実戦復帰。千葉黎明戦では、球数制限がある中で先発。5回一死まで投げて2失点の力投。最速も142キロを計測したが、渡邉自身、全然ダメだったと振り返る。

 その後、渡邉は夏を戦い抜く体力づくりを一から始めて、ケガの再発をさせないため、最大100球の投げこみを実施しながら、調整を続けた。しかし夏に入ってもなかなか復調ができなかった。

 「全然ダメでしたね。夏の県大会も全然合わせられなくて、リリースのタイミングが合わず、自分のイメージ通りに投げることができませんでした。結果的には抑えた試合もありましたけど、あまり記憶にない大会です」

 夏までは自分のイメージ通りに投げる練習を行った。

 「夏の大会前にリリースのタイミングとかを崩していて、あまり良くないまま入って、夏の南埼玉大会でも直せずに終わってしまったので、リリースを意識した練習をやってから甲子園入りしました。でも甲子園に行っても最初はダメだったんです」


渡邉勇太朗

 だが渡邉にとって幸運だったのは初戦が8月12日で、2回戦からの登場だったということ。

 「自分としてはけっこう助かりましたし、チームとしてもすごく良かったと思います」

 初戦の仙台育英戦では、ようやく本来のピッチング。6回無失点。さらに自己最速の149キロを計測。変化球も高精度で、前評判通りのピッチングを示してくれた。

 「南埼玉大会では“甲子園に出なきゃいけない”というプレッシャーを感じたんですが、もう甲子園に出たので、あとは楽しむだけだと思って、思いきりいった結果があのピッチングだったと思います。
 初めての甲子園のマウンドはすごく楽しかったです」

 また3回戦の二松学舎大附戦でも、5安打10奪三振の完封勝利。この試合で光ったのは、ツーシームだ。140キロ前後のスピードで打者の手元で急激に曲がっていく。これは甲子園で使い始めたものだ。

 「夏の大会前に覚えたんですが、南埼玉大会は調子を崩して真っ直ぐもちゃんと投げられていなくて、ツーシームを使える状況じゃなかったので、埼玉大会では使わなかったです。甲子園から使いだして、すごく良かったです。僕自身、変化球は器用に投げられると思っていて、ツーシームは1日で覚えました」

【次のページ】 想像以上だった大阪桐蔭打線 

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プロフィール

渡邉勇太朗
渡邉勇太朗(わたなべ・ゆうたろう)
  • ポジション:投手
  • 身長:190センチ90キロ
  • タイプ:右投右打
  • 浦和学院
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