「高校でも最低1回は全国制覇をしたい」リトルシニア全国制覇のエース・池本琳(世田谷西リトルシニア)
今年3月に行われたリトルシニア全国選抜野球大会で、9年ぶり2度目の優勝を決め、2度目の夏春連覇の快挙を達成した世田谷西リトルシニア。そんな世田谷西リトルシニアのエースとして活躍したのが池本琳選手だ。大会では継投ながらノーヒットノーランを達成するなど、投打にわたり全国制覇に大きく貢献した。
今回はそんな池本選手に独占インタビューを行い、全国制覇を達成した感想や高校野球に向けての意気込みを伺った。
バッティングでは広角に長打が打てること、ピッチングではコントロールが持ち味
練習中に笑顔を見せる池本琳(世田谷西リトルシニア)
―― 今日はよろしくお願いします。ではまず、春に日本リトルシニア全国選抜大会で優勝して全国制覇を達成した率直な感想を聞かせてください。
池本琳選手(以下、池本) 投手陣の頑張りも大きかったと思いますが、それがあったのも守備でエラーが無かったからだと思います。三人で終われるところも、しっかりと三人で終わることができてリズムが出来たと思います。バッティングもその流れで、しっかりとみんな打てました。それが優勝できた要因だと思います。
―― ありがとうございます。次に池本選手の持ち味を教えてください。
池本 バッティングはライト方向にもレフト方向にも長打を打てることだと思います。
また、ピッチングはコントロールが持ち味で、アウトコースや低めに球をしっかり集めて少ない球数で打ち取れるところだと思います。
―― ちなみに現在の球速はどれくらいですか?
池本 確かMAXが135キロくらいだったと思います。
―― 普段は練習の他に自分でやっているトレーニングなどはありますか?
池本 週に2回、初動負荷トレーニングに行っています。あと親が整骨院をやっているので、そこで治療してもらったり、あとは家で素振りやシャドーピッチングをやったり、バッティングセンターにもいったりします。
[page_break:NPBよりもMLBに興味「シャーザーのようなピッチャーになりたい」] 日々の地道なトレーニングの甲斐もあり、全国制覇に貢献することが出来た池本選手。そんな池本選手は来春、全国制覇の経験もある神奈川県内の強豪校へと進学予定だ。
輝かしい実績を引っ提げて高校野球の舞台へと進むわけだが、ここからは高校野球での目標や理想とする選手像についても迫った。
NPBよりもMLBに興味「シャーザーのようなピッチャーになりたい」
ピッチングを行う池本琳(世田谷西リトルシニア)
―― 普段からトレーニングは欠かさないとのことでしたが、今年の夏の甲子園は見ましたか?
池本 見ました。横浜と金足農の試合が印象に残っています。8回に逆転ホームランが出て、最後は吉田輝星投手が締めるという展開がすごく印象に残っていて、絆を感じましたね。
―― あの試合はすごかったですよね。ちなみにプロ野球の試合は普段見たりしますか?
池本 自分は日本のプロ野球よりもメジャーリーグをよく見ます。特にシャーザー(ナショナルズ)投手が好きで、シャーザーのようなピッチャーになりたいと思います。
―― それでは最後に高校野球での目標をお願いします
池本 高校1年の春からベンチ入りして、高校2年でスタメンに入り、高校3年でエースなりたいと思います。また、最低でも1回は全国制覇したいと思います
インタビュー中は人懐っこく、明るいノリで答えてくれた池本選手。だが、そのコメントの一言一言からは、実力者特有の自信と野心が感じられた。
「最低でも1回は全国制覇したいと思います」
その言葉の裏を返せば、複数回の全国制覇を狙っているということである。野心溢れるマルチプレーヤーの活躍が今から楽しみでならない。
文=栗崎 祐太朗
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