第736回 関東最速右腕・勝又温史「試行錯誤が生んだ150キロ。夏は3年間の集大成を」【後編】2018年07月17日

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【目次】
[1]2年冬から取り組んだ投球改造計画
[2]150キロを出しても自分のピッチングする追求する方向性は変わりない
[3]今年は日大鶴ヶ丘が主役に

 今年の関東地方で、最速右腕として名前が挙がるのが勝又 温史日大鶴ヶ丘)だ。狛江ボーイズから日大鶴ヶ丘入りし、1年秋に142キロ、2年夏には147キロと順調にスピードアップ。そしてこの春、最速150キロを計測した。右投手では関東最速右腕へと成長した。

 後編の今回は2年冬から取り組んだ投球改造計画や夏の大会での意気込みを語っていただいた。

関東最速右腕・勝又温史 「未熟さを知った2年秋」【前編】から読む

2年冬から取り組んだ投球改造計画


最速は150キロを誇る勝又 温史(日大鶴ケ丘)

 ―― では秋の大会が終わって、どういう課題が終わって練習に取り組んでいたんでしょうか?

勝又温史(以下:勝又): ピッチングではフォームの修正、投球フォームを固めることに取り組みました。

 ―― 具体的にどう取り組んだのか、教えてください。

勝又: まず軸足の使い方を改めました。例えば、自分は軸足が曲がるとしっかり腕が振れないで高めにボールが浮いてしまうので、軸足を曲げるというよりは、最後まで我慢して開かないように投げることを意識しました。
 次に取り組んだことはボールの握りを変えたことです。

 ―― 今まではどう握っていたのでしょうか?

勝又: 今までは指2本をぴったりとつける感じで、指と指の間に空間がなく、しっかり握ってしまい、手首が固まった状態で投げていたんです。だからボールが指先というより手全体で終わっちゃう。よく、しっかりとリリースできると、「バチっ」という音が鳴るじゃないですか。自分はその握りの時はなかなか鳴らなかったんです。
 なので自分は、親指を寝かせることもなくて立てることもなくて、中間ぐらいで握って、これが自分に一番合ってました。そうするとリリースした瞬間、しっかりと音が鳴りますし、ストレートの回転もぐっと変わってきました。

 ―― それはどういう形で気づいていったのでしょうか?

勝又: ピッチングしてだんだん気づいていった感じです。とはいえ、気づいてもすぐにできるものではなく、3年春の一次予選までには完成には至らず、春では背番号「10」でした。

 ―― 春の一次予選のピッチングを振り返っていかがでしょうか。

勝又: 春の予選では、自分が冬でやってきたことが公式戦で十分に発揮されたかと言われたら、そうでもなく、予選では自分が納得いくピッチングはできませんでした。
 本戦に入って少しずつつかんできた実感はあります。やはり実戦でやらないと分からないものがあると感じております。

 ―― 本大会では創価戦のピッチングを振り返っていかがでしょうか。

勝又: 予選はノーワインドアップって、審判さんに2段モーションを注意されて、それから2段モーションを取られないためにクイックモーションでずっと投げていました。
 でもしっくりいかず、監督さん(萩生田監督)から「ワインドアップで投げろ」と言われて、ダメ元というか、自分はワインドアップで投げたことが無かったのですが、「ワインドアップで勢いを使って、自分の持ち味を出して投げてみろ」とアドバイスをいただいたんです。
 投げてみるとうまくいって、自分が冬にやってきたフォーム固めとしっかり合わさって、いい感じに投げられたのかなと思います。

 ―― またフォームもコンパクトになっていますね。

勝又: そうですね。小さい動きの中で、いかに自分の体の力をリリースまで伝えられるか考えて。ムダな動きが多かったというか、必要な動きだけをやったらそうなったということです。

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プロフィール

勝又 温史
勝又 温史(かつまた・あつし)
  • ポジション:投手
  • 身長:180センチ78キロ
  • タイプ:右投左打
  • 日大鶴ケ丘
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