第532回 東京ガス 山内佑規捕手「下積み生活を乗り越えて掴んだ正捕手の道」【前編】2017年05月08日

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【目次】
[1]名将・土屋監督に教わったことがベースに
[2]痛恨のパスボールでワンバウンド捕球の大切さを知る
[3]どうすればランクが上がるか考えていた大学時代

 昨年、アマチュア野球の最高峰・社会人で、ベストナイン捕手に輝いた東京ガスの山内佑規捕手。高校(桐蔭学園)から社会人まで、常に強豪でプレーしてきた「マスクマン」は、小学校から社会人まで、その全てで主将という、生粋のリーダーだ。

 ただ、明治大では下積みを経験し、東京ガスでもレギュラーになったのは入社3年目。山内選手は″苦労人″でもある。いかに社会人・ベストナイン捕手にたどり着いたのか―。山内選手にそれまでの歩みをうかがいながら、「勝てる捕手」になるための条件などについて教えていただきました。

名将・土屋監督に教わったことがベースに

山内佑規捕手(東京ガス)

 東京ガスで主将を務める山内佑規捕手は、桐蔭学園の出身。巨人の高橋由伸監督(桐蔭学園-慶應大)を輩出したことでも知られるこの名門は、これまで春夏合わせて甲子園に11回出場。1971年夏の甲子園では初出場初優勝の快挙を成し遂げている。伝統校だけに、選手は中学時代に硬式で腕を磨いてきた「野球エリート」が多いが、山内選手は意外にも軟式野球の出身。神奈川・城山中で県大会出場の経験はあるものの、全国大会出場はない。

「付属の桐蔭学園中(こちらも全国優勝2度など中学軟式の名門だ)と試合をする機会がありましてね。その時にたまたま活躍したのが、桐蔭学園中の監督をされていた大川和正さん(現・桐蔭学園監督)の目に留まったようで…それが入学のきっかけになりました」

 桐蔭学園の門をくぐると、待っていたのは現在、星槎国際湘南で指揮を執る名将・土屋恵三郎監督(桐蔭学園-法政大-三菱自動車川崎)だった。春夏通算10度、母校を甲子園に導いた土屋監督は、巨人の高橋監督をはじめ、千葉ロッテの鈴木 大地選手(桐蔭学園-東洋大)や東北楽天の茂木 栄五郎桐蔭学園-早稲田大)ら、数多くの選手をプロに送り込んでいる。この土屋監督は選手時代、71年夏の甲子園初出場初優勝に貢献するなど、名捕手でもあった。高校から捕手に専念した山内選手は、土屋監督から徹底的に捕手のノウハウを叩き込まれたという。

「構え方、サインの出し方、そして送球など、それこそ全部ですね。マンツーマンで、全て手本を示しながら教えてもらいました。特に厳しく言われたのが、捕ることと投げること。『捕手は″捕り手“なんだから、ワンバウンドもしっかり止めろ』、『捕る回数が多い捕手はそれだけ投げる回数も多いのだから、正しい投げ方で投げろ』と。土屋監督には捕手としてのベースを作ってもらいました」

【次のページ】 痛恨のパスボールでワンバウンド捕球の大切さを知る

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プロフィール

山内 佑規
山内 佑規(やまうち・ゆうき)
  • 東京ガス
  • 経歴:桐蔭学園-明治大ー東京ガス
  • ポジション:捕手
  • タイプ:右投げ右打ち
  • 身長体重:172センチ79キロ
  • 生年月日:1988年9月9日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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