第314回 北海道日本ハムファイターズ 西川 遥輝選手「根拠あるプレーを魅せるための準備力」2015年07月19日

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【目次】
[1]確信を持った盗塁が出来るための準備
[2]高校時代、二度の骨折を経験するも、今出来ることをやり続けた
[3]西川流コンディショニングケアの方法

 昨季43盗塁で自身初の個人タイトルを手にした北海道日本ハムファイターズの西川 遥輝。その成功率も8割近い高水準だったのだが、それでも本人はシーズン終盤の疲労による失敗が重ならなければ9割近い数字にできたと考えている。盗塁成功の確率を上げる秘訣に迫る。

確信を持った盗塁が出来るための準備

西川 遥輝選手(北海道日本ハムファイターズ)

 西川の盗塁観は非常にポジティブだ。
「僕の場合は一塁に出たら、ここは走らない方がいいというケースを除いて、常に盗塁をするつもりでいて、スタートも切ります。その中で100%セーフになると思えた時だけ、そのまま行くという感じです。僕は一歩目でアウトか、セーフかがわかります。
ピッチャーのクイックの速さ、キャッチャーの送球能力を踏まえて、このスタートだとどうなるか。そこでアウトだと思ったら止まっています」

 100%セーフになれると判断した時だけ走るというスタンスなのだから、実際に100%は無理でも、それに近いものを目指すのは当然で、高い盗塁成功率を実現しているのもうなずける。ただし、100%と縛ってしまったら、かえって慎重になってスタートが切れなくなってしまいそうだが、それだけの練習と研究をしてきたから言えるのだろう。

「よく盗塁するには勇気が要ると言われますけど、自分の中で100%セーフの確信を持てれば失敗のリスクを考えることもないわけで、勇気も要らないんです。高校野球の場合、一発勝負ということで難しさもあるかもしれませんけど、走ってこられるのは相手にとっては嫌ですし、積極的に盗塁していいと思います」

「確信」を持てるようになる。そのためには、まず自分のリード幅を覚える。当然ながら牽制でアウトになることは絶対に避けなければいけないのだが、かといってわずか3秒ちょっとの勝負。少しでもリードは広げておきたい。

「走ることもそうですが、帰塁の速さも人それぞれなので、牽制球が来てもセーフになれるリード幅というのは自分で見つけなくてはいけない。それは練習でも取り組めますし、高校野球は練習試合が多いですから、アウトになってもいいので、どこまでリードを取れるのかを覚えていくことが大切です」

 次にスタート。一歩目は全力でいかないことがポイントだという。
「構えているときの体重のかけ方は6対4か7対3くらいで右足にかけています。動き出しは右足を体の軸の下に一度戻して、左足がそれを追い越していく形です。ただ、これも人によってベストのやり方は違うと思うので、一番スタートが切りやすい居心地の良いバランスとか、反応良く走り出せる動き方を探っていってほしいですね。そのことを頭に入れながら続けていれば、これだというのが見つかると思います。

 それから一歩目の足の蹴りは『がっつかない』というか、100%の力でいってしまうとグラウンドの土が掘れてしまうことがある。ですから、少しゆとりというか、軟らかさを持つようにして、流れるようにスタートを切ろうというふうには考えています」

 スライディングは「近く」「速く」「強く」を心掛けている。
「僕はあまり上手くないんですよね。スライディングで言えば陽(岱鋼)さん2013年インタビュー2014年インタビュー12014年インタビュー2が一番上手いです。スピードが落ちないですし、強い、速いスライディングは陽さんがナンバー1ですね。ただ、ベースの近くでのスライディングは怪我のリスクもあります。僕らはプロなのでそれを背負ってやっていますが、高校生には無理はしてほしくないです。これもいろいろ試して、自分に合ったものを見つけてもらいたいです」

注目記事
・第97回全国高等学校野球選手権大会特設ページ
・夏よりも熱い!全国の野球部に迫った人気企画 「僕らの熱い夏2015」

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プロフィール

西川 遥輝
西川 遥輝(にしかわ・はるき)
  • 北海道日本ハムファイターズ
  • 経歴:智辯和歌山高―北海道日本ハムファイターズ
  • ポジション:内野手
  • タイプ:右投左打
  • 身長体重:179センチ75キロ
  • 生年月日:1992年4月16日
  • 上記データは掲載時のものとなります。
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