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第225回 中日ドラゴンズ 和田 一浩選手2014年12月03日
【目次】
[1]汗が出るくらいのストレッチでケガを予防
[2]ストレッチが習慣になって、体に対する意識が変わった
[3]体への負担を考慮し、オープンからスクエアスタンスに
[4]打球方向を考える前に、まずしっかりバットを振る
ストレッチが習慣になって、体に対する意識が変わった

中日ドラゴンズ 和田一浩選手
――試合前はどんな感じでストレッチをしているのですか?
和田 まずトレーニングを開始する前に行います。マッサージを受けた時はその後ですね。そして、プロの場合、試合前の全体練習が終わると、試合開始まで1時間ほど空くのですが、動き始める前にまたストレッチを。
試合中も回の頭やイニングの合間にやってます。ストレッチをすることで、すぐに体が動ける状態にしているのです。
――すると常にストレッチをされていると。
和田 そうですね。ストレッチには立ったままで行うものもあれば、寝た体勢で行うものもと、いろいろな種類がありますが、少しでも時間があれば、その場でできるストレッチをしてますね。それが習慣になれば、自分の体を気にするようになるとも思います。
特に高校生の場合、体の変化が顕著な時期ですしね。朝起きたらストレッチ、時間が5分でもあればストレッチ、もっと言うなら、いかなる時もストレッチ、そうなるといいと思います。
――和田選手もストレッチが習慣になってから、ケガをしにくい体になりましたか?
和田 と言いますか、ストレッチが習慣になってから、体に対する意識が変わりましたね。たとえばトレーニング1つする時も、こういう体の使い方をすると、この部分が伸びるんじゃないかな?とか、ここをこう鍛えればいいのでは?と、自分の体の使い方を考えるようになったのです。
おそらく高校生は、野球もトレーニングも感覚的にやっている部分が大きいと思います。ですが、自分の体がどう動いているのか、具体的に知るのは必要ですし、自分の体は自分が一番理解しておくべきかと。肘、肩、腰を故障している高校生も多いでしょうが、ストレッチを習慣化することで、自分の体をどう動かせば故障をしないのかも、わかってくると思います。そして、どういうトレーニングをすればいいのか、どのように体を動かせば上手になるのか、考えるようになるとも思います。
――和田選手は何かストレッチの重要性に気が付くきっかけはあったのですか?
和田 先も言いましたように、僕は故障が多い選手でした。よくぎっくり腰もやって、プロ入り1年目もそれで1ヵ月、棒に振りました。もちろん、ケガ対策でいろいろなトレーニングやケアを試しましたが、行き着いたのがストレッチだったんです。もっともストレッチの重要性に気が付いたのは30歳になった頃。僕自身は気が付くのが、すごく遅かったと思います。
ただ遅かった分、その大事さが余計にわかるところもあるので。もし高校生の段階でストレッチの重要性が理解できたら、選手寿命はグンと伸びるでしょう。
今は高校生にもトレーニングやケガ予防に関する情報が、いろいろ入ってくると思います。そうした中で、いかに自分に合ったものを見つけるか。これも大事な点だと覚えておいてほしいですね。
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- 和田 一浩(わだ・かずひろ)
- 所属:県立岐阜商-東北福祉大-神戸製鋼-西武ライオンズ-中日ドラゴンズ
- ポジション:外野手
- タイプ:右投右打
- 身長体重:182センチ/90キロ
- 1972年6月19日生まれ
- 上記データは掲載時のものとなります。