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第225回 中日ドラゴンズ 和田 一浩選手2014年12月03日
【目次】
[1]汗が出るくらいのストレッチでケガを予防
[2]ストレッチが習慣になって、体に対する意識が変わった
[3]体への負担を考慮し、オープンからスクエアスタンスに
[4]打球方向を考える前に、まずしっかりバットを振る
体への負担を考慮し、オープンからスクエアスタンスに
――和田選手は以前、オープンスタンスでしたが、現在はスクエアスタンスです。これはどんな理由からですか?
和田 年齢に合った理に叶った打ち方をするためです。若い時は動きが大きいオープンスタンスでも打てたのですが、歳を重ねるにつれて難しくなってきまして…スクエアの方が体の負担が少ないので、少しずつ、09年頃から3年くらいかけて、オープンからスクエアにしていきました。
プロは年間144試合もありますからね。無理のない打ち方をしないと、1年フルに働けません。年齢に合った理に叶った打ち方を少しずつ勉強しながら、スタンスにも反映しているところです。
――和田選手にとって理に叶ったフォームというのは、その時の年齢に見合った打ち方ということなのですね。
和田 そうです。繰り返しになりますが、いかに体に負担がかからない打ち方をするか。そうしないと体が壊れてしまうので。
――西武(現埼玉西武)時代、今年14年4月より金沢学院東高の監督をされている金森 栄治さん(PL学園-早稲田大)から打撃指導を受け、それが飛躍のきっかけになったとうかがっています。どんなことを教わったのですか?
和田 いろいろなことを教えていただいたのですが、端的に言いますと、自分の体の力を使って打つということです。打つ時は上体も下半身も使うのですが、体の幹の部分のパワーを伝えるにはどうすればいいか学びました。
――和田選手は(14年終了時点で)通算314本塁打と、長打力も兼ね備えています。高校時代から長打力があったのですか?
和田 飛んだかどうかはよく覚えていないのですが、バットを振る力はあったと思います。
――和田選手の右方向の打球は伸びると言われます。和田選手は流すのではなく、“右方向に引っ張る”という表現をされていますが、それはどういうことなのでしょう?
和田 体の力を使って打つということです。一般的に、ボールが体から遠くなればなるほど、体の力は使いにくくなります。手が体から離れますからね。でも、それではボールに力が伝わらない。僕は体から遠いボールでも、体から手が離れない打ち方をするようにしています。そうすることによって、“右方向に引っ張る”意識で打てるのです。
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- 和田 一浩(わだ・かずひろ)
- 所属:県立岐阜商-東北福祉大-神戸製鋼-西武ライオンズ-中日ドラゴンズ
- ポジション:外野手
- タイプ:右投右打
- 身長体重:182センチ/90キロ
- 1972年6月19日生まれ
- 上記データは掲載時のものとなります。