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第178回 福岡ソフトバンクホークス 今宮 健太選手 2014年03月19日

【目次】
[1]練習で大事にした基本こそ、試合の中で活きてくる
[2]集中することが広い守備範囲を生み出す
[3]打撃は「形」を作り、戻れるところを作っておく
高い身体能力を生かした広い守備範囲と、甲子園で投手としても活躍した右肩から放たれる抜群のスローイングで2013年、自身初となるゴールデングラブ賞を獲得した福岡ソフトバンクホークスの今宮 健太選手。課題とされていた打撃でも、二番に定着した昨シーズン8月、月間打率.362をマークするなど活躍を見せました。チームに欠かせない選手として今季も大きく期待されています。春季キャンプでは攻守のレベルアップに厳しいトレーニングに明け暮れ、送球技術を磨くためにブルペンで投球練習に入ることもありました。
貪欲にさまざまな練習に取り組む今宮選手に、守備の極意と打撃への意気込みを伺ってきました。
練習で大事にした基本こそ、試合の中で活きてくる
――2013年のシーズン、結果を残した要因について自分の中でどう分析していますか?

福岡ソフトバンクホークス 今宮 健太選手
今宮 健太選手(以下「今宮」) 自分の中で結果を残したっていう思いはないですね。一年間怪我なく良くやれたなというふうにしか思っていないんで。まだ試合に出させてもらっているっていう感覚が強いですね。
――今回、ゴールデングラブ賞を受賞されましたが、プロに入ってから、守備への意識というのは変わった部分はあるのでしょうか?
今宮 練習に対する態度というか姿勢というか、一球に対する気持ちっていうのは変わったなと思います。練習ための練習じゃなくて、試合のための練習っていう意識ですね。
一つのエラーもしちゃいけないと思って練習をしています。もちろんその中でエラーはありますけど、でも練習の中で思い切って練習をするっていうのが自分の中では変わったところじゃないかなと思います。
――なるほどですね。そんな今宮選手が考える守備が上達するためのオススメの練習メニューはありますか?
今宮 僕は、大切なのはノックを受ける数だと考えています。やっぱり何より基本が一番大事になってくると思います。基本が出来て応用ができると思うので。基本が出来なくて応用っていうのはなかなか難しいと思うんです。
――今宮選手自身の守備における基本のチェックポイントは、何かありますか?
今宮 (守備への)入り方もそうですし、グラブの出し方とか取り方とか、いろいろありますね。
自分がダメだったなと思うのは、取った後に右側にボールが逸れること。これはNGだと思っています。
右側に逸れてしまうということは、ボールを取ってからグラブを動かしているというか、自分の体の外に出してしまっているからだと思うんですよ。これをちゃんと体の中に持っていければ、中心に収まると思うんです。だから取ったボールが体の外に出るときは、今の守備はダメだったなというようには思っています。

- 今宮 健太 (いまみや・けんた)
- 福岡ソフトバンクホークス
- 経歴:明豊高
- ポジション:内野手
- タイプ:右投右打
- 身長体重:172センチ/68キロ
- 出身地:大分県
- 生年月日:1991年7月15日
- 上記データは掲載時のものとなります。