<BCリーグ選抜交流試合:日本ハム2軍12-9BCリーグ選抜>◇20日◇鎌ヶ谷スタジアム

 育成2位ルーキー・澁谷 純希投手(帯広農)が20日に行われたBCリーグ選抜との交流戦で好投した。

 3番手でマウンドに上がると、右失で先頭の出塁を許したが、その後は打たせてとる投球で1イニングを無失点に抑えた。わずか14球の内容に「力感なく投げることができた。後ろで守ってくれている先輩から『球がいいよ』と言われていたので、今日の感覚を忘れないようにしたい」と振り返った。

 入団後は体作りにも励み、高校3年時から体重は5キロ増量。直球の威力も増したというが、「筋肉をつけた分、いい球が行くようになった。その代わりに肩の可動域が狭くなったので、柔軟性も必要だと感じた」と冷静に分析する。それでも「今日は出力を抑えた中で、140キロ中盤の真っ直ぐを投げることができた。今後は140キロ後半を投げられるようにしたい」と成長を実感している。

 エスコンフィールドで投げることを夢に、まずは鎌ケ谷で支配下登録を目指す。帯広農から入団した若武者は、「高めの真っ直ぐやバッターのタイミングを外すことなど、自分の長所をもっと磨きたい。この約3年間は死ぬもの狂いで練習して、一軍で通用する選手になりたい」と強く意気込んでいた。