報徳学園・今朝丸vs豊川・モイセエフは実現するか?豊橋中央はプロ注目の147キロ右腕の投球に注目【愛知招待試合1日目見所】
今朝丸裕喜(報徳学園)、モイセエフ・ニキータ(豊川)、内山京介(豊橋中央)
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6月1日、2日に愛知招待試合が開催される。
当初は智辯和歌山が招待校として参加する予定であったが、近畿大会に準決勝に進出したため、日程が被った結果、報徳学園、龍谷大平安が参加することになった。報徳学園が登場する1日の見所を紹介していきたい。
報徳学園は春季県大会で課題となった打線の強化だろう。県大会3試合で7得点に終わった。対戦する豊川、豊橋中央にはいずれも140キロを超える速球を投げる投手がいる。現状の打力を測る絶好の相手といえる。
151キロ右腕・今朝丸 裕喜投手(3年)、間木 歩投手(3年)の2枚看板の仕上がりにも注目だ。今朝丸は県大会のベンチ入りも外れ、夏を見据えて調整をしてきた。この招待試合でセンバツから進化した投球を見せることができるか。2試合18イニングの中で、今朝丸、間木以外の投手を何イニングを投げさせるのか。夏につながる投球を見せていきたい。
第1試合に登場する豊川は高校通算17本塁打のモイセエフ・ニキータ外野手(3年)の打撃に注目が集まる。センバツの阿南光戦では本塁打を放ったが、吉岡 暖投手(3年)の前に3三振を喫し、「三振した悔しさが大きかった」と振り返る。センバツが終わってからトップの位置を下げたりするなど、打撃フォームのマイナーチェンジを行った。春季県大会では13打数9安打と大当たりを見せた。週3、4回のウエイトトレーニングの成果もあり、昨年12月のベンチプレス105キロから130キロまで大きくレベルアップ。木製バットの打撃練習でも強烈な打球を飛ばしており、進化のあとが見える。
モイセエフは「報徳学園の2枚看板と対戦できるのはとても楽しみで、センバツから取り組んできた成果が試される試合。そして今の自分の実力がわかるかなと思います」と2枚看板との対戦を心待ちにしている。今朝丸vsモイセエフの対戦は今年の招待試合の一番の見所になりそうだ。
チームは、平野 将馬投手、中西 浩平投手の2年生右腕コンビの一本立ちをテーマに取り組んできた。2人とも140キロを超え、ゲームメイク能力が高い。春の県大会、全三河大会で1年生を起用するなど競争を促し、センバツから変わったチーム構成で臨むことになりそうだ。
第2試合に登場する豊橋中央は投手力の高さに注目。先週まで行われた全三河大会では、優勝を果たし、内山 京介投手(3年)、前島 史弥投手(3年)の2人が軸となる。軸となるのは最速147キロ右腕の内山、ゲームメイク能力が高い前島だ。内山はプロのスカウトからも注目を受ける逸材で、報徳学園打線に好投すれば、評価は上がりそうだ。打者では、強打の三塁手・髙安 累内野手(3年)、全三河大会で2本塁打を放った佐藤 大海内野手(3年)も注目の左打者だ。
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