【春季関東大会】2枚看板でセンバツV・健大高崎に第3のエース級が台頭! 2年生・下重賢慎に「プロを狙える」と指揮官も絶賛
下重 賢慎(健大高崎)
【トーナメント表】春季関東大会 結果一覧
<春季関東大会:健大高崎10-0宇都宮商>◇19日◇2回戦◇上毛敷島野球場
センバツ優勝の健大高崎が関東大会初戦を迎え、圧巻の5回コールド勝ちを収めた。この試合で最も光ったのは、2年生左腕・下重 賢慎投手だ。群馬県大会決勝戦で6.1回を投げて無失点の好投をみせて評価を高め、先週の11日、12日の宮崎県招待試合でも好投をみせ、初戦の先発を任せられた。1回表の一死から3回表の二死まで8者連続三振。3回を投げて無安打の快投だった。
ストレートのスピードは常時130キロ中盤〜138キロ。140キロ超えはなかったが、ストレートのキレが素晴らしく、両サイドにしっかりとコントロールができて、高めでも空振りを奪うことができる。同学年には、146キロ左腕・佐藤 龍月投手、150キロ右腕・石垣 元気投手がいるが、青柳 博文監督はこの2人に負けない素質を持った投手と評する。
「良い角度のストレートを投げますよね。入学当初から素質のある投手と評価していて、だんだん実力がついてきました。2人にはない角度のあるストレートを投げられていますし、いずれはプロを狙える実力を持った投手だと評価しています」
プロ注目の箱山 遥人捕手(3年)も高評価する。
「非常にリズムが良くて、コントロールも良いので、捕手としてはかなりリードがしやすい投手です。要求したところにしっかりと投げてくれるので、僕自身のリードが試される投手です。また長い腕を畳んで、打者に近いところで、肘を使って投げるので、相当打ちにくいと思います」
140キロを超える佐藤、石垣と比べるとスピード面は物足りないかもしれないが、ストライク先行ができて、182センチの長身から投げ込むので、ストレートにも角度があり、クロス気味に入ってくる軌道は打ちにくく、テンポも良いので、安心して見ていられる。フィールディングの動きも軽快で、素材の良さと完成度を兼ね備えた左腕。高校2年春でこのレベルは非常に高く、順調に球速がアップすれば、ドラフト候補としてリストアップされるのも時間の問題だと思う。
下重は「ストレートの走りがとても良かった。とにかく2人に負けたくないこと。結果を残せていることに、気持ちも乗っていると思います」と2人への対抗心がモチベーションとなっている。
佐藤、石垣、下重とタイプが違う実力派の投手が3人もいる健大高崎の投手陣は凄まじい。佐藤、石垣は今大会は登板予定。来年夏まで3人のエース争いが見逃せない。
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