目次

[1]同じ顔触れとなった決勝は中京大中京の2年連続11回目の優勝となる
[2]静岡県の独自大会は7回制で実施しながら聖隷クリストファーが優勝

 新型コロナウイルスに襲われた今年の日本。高校野球だけではなく、あらゆるスポーツ界で大会の中止などが余儀なくされていった。そんな中で高校野球は、6月になって制限付きながら対外試合が許可されるようになった。

 甲子園を目指す選手権大会は中止となったものの、7月には各県での独自の大会は開催された。そして、例年とは多少形式が変更されたところもあったが、秋季大会は地区予選~県大会、東海地区大会と開催することが出来た。

 そんな東海地区の2020年の高校野球ニュースを拾ってみた。

①同じ顔触れとなった決勝は中京大中京の2年連続11回目の優勝となる


 何校かの有力校がしのぎを削り合う群雄割拠と言われて久しい東海地区の高校野球である。

 そんな中で、秋季東海地区大会で2年連続して決勝が同じカードとなったのは極めて稀有なことだ。しかも、結果は2年連続で中京大中京が競り勝って優勝して、県立岐阜商が準優勝となった。

 因みに、新制高校となった1948(昭和23)年からの大会記録を調べてみたが、同じ学校同士で2年連続して決勝が争われたという例はなかった。念のため春季東海地区大会の記録も見てみたが、そこでも実現していなかった。つまり、東海地区大会史上初の2年連続同一決勝カードの対戦ということだった。

 いずれにしても、この両校が現在、東海地区の高校野球を引っ張る存在であることは間違いない。そして、いずれも戦前の中等野球時代から甲子園で活躍して全国に名を馳せていた伝統校である。そんな両校が、新時代の令和となって、改めて健在ぶりを示していることも特筆すべきことと言っていいであろう。

 ところで、調べついでに東海地区大会での中京大中京県立岐阜商の対戦は、昨年決勝の前はいつだったかと言うと、遡ること61年、1958年の準決勝で当時の校名で「岐阜商4対2中京商」という記録があった。

 実は、昨年の決勝対決は秋季東海地区大会としては、それ以来の対決だったということである。また、その3年前の1回戦でも岐阜商が中京商を3対1で下している。

②県岐阜商と東邦が引退試合を実施。三岐大会も46年ぶりに実施

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、甲子園の中止が決まった後も高校野球では様々な場面に影響を及ぼしていた。その後に、夏季大会として各都道府県連盟が独自大会を開催していくこととなったが、その中でも出場校で影響を及ぼされたところもあった。

 愛知県では東邦、岐阜県では県立岐阜商という名門校も、校内にコロナに感染した生徒が発生したということで、大会半ばで出場辞退ということになってしまった。選手たちにとっては極めて悔しい形になってしまった。

 最後の戦いの場を失った3年生たちの思いも汲んで、県立岐阜商の鍛治 舎巧監督の提案もあって、8月27日に名古屋市のパロマ瑞穂球場で、3年生たちの引退試合という形で交流戦が組まれた。