ランニングシューズの選び方、履き方
第12回 ランニングシューズの選び方、履き方2011年01月15日
<グローバルエリート>ベースボールランナー
皆さん、あけましておめでとうございます。
アスレティックトレーナーの西村典子です。
2011年も「セルフコンディショニングのススメ」、皆さんに役立つ情報をお届けすべくがんばっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
さて新年最初のコラムはランニングシューズについて考えてみたいと思います。皆さんはランニングシューズを選ぶときどのようなことに気をつけていますか?
自分の足に合っていないシューズや使い古したシューズを履き続けると、すねの痛み(シンスプリント)や足関節捻挫など足回りのトラブルになりやすいだけではなく、膝痛や腰痛の原因になることもあります。自分の足にあったシューズを選んで練習することが、ケガの予防にもつながります。
まず靴を購入するときは午後の時間帯にしましょう。朝と夕方では足の大きさが0.5~1.0㎝ほど変わってくるといわれています。一日体重を支え続けることで足裏のアーチ部分が広がることと、足のむくみなどが原因と言われています。午前中の時間帯に購入した靴では夕方に履くと少しきつさを感じてしまうことになります。
そしてもう一つ覚えておきたいことは左右の足の大きさは同じではないということです。出来ればランニングシューズを扱う専門店などで足の長さを測定してもらうといいでしょう。私の場合、右と左では0.4㎝の差がありました。シューズを選ぶときは大きい方の足に合わせる必要があります。また片足立ちをすると両足で立ったときよりも片足の底面への接地面積は大きくなります。この状態を必ずチェックするようにしましょう。片足立ちで全体重を支えたときに足の長さに余裕がないと、走ったりジャンプしたりしたときにはもっと足に負担がかかることになります。
こういったことを確認する目安としては、自分の足の長さ+0.5~1.0cmほど大きいものを選ぶようにすると良いと言われています。サイズ表示は各メーカーによって違ってきますので、必ずお店のスタッフの方に確認してくださいね。
<グローバルエリート>ベースボールランナー
ランニングシューズは履き方によってもずいぶん違ってきます。履き方は、まず紐を緩めて足を入れたら、踵でトントンと軽く押しつけて、まず踵を靴に合わせるようにします。踵の位置を固定させることで、より安定して走ることが出来るようになります。
そして靴紐を結ぶときは紐を上に引っ張るのではなく、内側にねじるように締めるようにしましょう。ついつい靴紐を上にぎゅっと引っ張ってしまいたくなりますが、このような靴紐の結び方は足の甲に負担がかかり、ランニング中の痛みの原因にもなりやすいそうです。
両手を使い、力加減をなるべく均等にしながらねじるように結ぶ、ということをぜひ実践してみてください。
自分の足に合ったランニングシューズを選び、正しく履くことで、踵がしっかりと固定され、足全体へのフィット感もずいぶん変わりました。本当に些細なことですが知ると知らないのとでは大違い。皆さんもランニングシューズを選ぶとき、履くときはぜひ一度試してみてくださいね。
ランニングシューズの選び方
●靴を購入するときは午後の時間帯にしよう。
●シューズを選ぶときは大きい方の足に合わせよう。
●片足立ちした時の状態を必ずチェックしよう。
※目安としては、自分の足の長さ+0.5~1.0cmほど大きいものを選ぶと良いといわれていますが
サイズ表示は各メーカーによって違ってきますので、必ずお店のスタッフの方に確認してください。
ランニングシューズの履き方
●紐を緩めて足を入れたら、踵でトントンと軽く押しつけて、まず踵を靴に合わせるようにしよう。
●靴紐を結ぶときは内側にねじるように締めるよう。
両手を使い、力加減をなるべく均等にしながらねじるように結ぼう。
(文=西村 典子)
次回、第13回公開は01月30日を予定しております。
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