目次

[1]暑熱環境が体に及ぼす影響
[2]運動量と体力レベルを考える/コンディションを崩すパターンを知ろう

 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 例年とは違った暑い夏がまだまだ続きますが、皆さんの学校では新学期が始まっていることと思います。新チームでの活動も慣れてきた頃でしょうか。秋の公式戦に向けてそれぞれが新たな目標に向かって練習に汗を流していることでしょう。さて今回は練習と休養のバランスについて考えてみたいと思います。練習を積み重ねて技術力を高める一方で、疲労回復を促す適切な休養もまた必要です。このバランスが崩れてしまうとコンディションを崩したり、ケガをしてしまったりすることがあるので注意が必要です。

暑熱環境が体に及ぼす影響


 暑い時期は熱中症を起こしやすいことが知られています。外気温が高い状態で体を動かすと短時間でも体温が上昇しやすく、体は体温調節のために発汗して元に戻そうと働きます。このときに発汗によって水分やミネラル分が失われ、体は脱水状態におちいります。脱水状態のままプレーを続けてしまうと熱疲労、熱けいれん、熱射病といった熱中症のような症状がみられ、生命を脅かすような事態になることもあるので暑熱環境下での練習は十分な配慮が必要です。

 また屋外でのスポーツは紫外線による影響も考慮する必要があります。紫外線は太陽からもたらされる目に見えない光(不可視光線)の一つで、最も波長の短い光として知られています。日中ではお昼頃、日本の季節では6月から8月にかけて紫外線が強くなり、雨天時や曇天時よりも快晴時の方がその影響は大きくなります。強い紫外線を浴び続けると日焼けして皮膚がダメージを受けてしまうことは想像できると思いますが、この他にも活性酸素によって細胞が損傷し、修復のために時間がかかったり、疲れやすさを覚えたりといったことが考えられます。

 暑熱環境によるストレスはいつも以上に体力を奪い、疲労につながりやすいことを覚えておきましょう。