仙台育英初優勝で幕を閉じた第104回甲子園!好野手が多かった「高校野球的なベストナイン」を選出!!
第104回全国高校野球選手権(甲子園)は、仙台育英(宮城)の優勝で大会が終わった。この大会でのベストナインを紹介したい。センバツに続き、今大会の活躍度を対象に選出した「高校野球的なベストナイン」と、将来のドラフト候補として選出した「ドラフト的ベストナイン」の2パターンを考えてみた。(なお学校の偏りをなくすため、1校2人までとした)
【高校野球的ベストナイン】
下関国際(山口)の仲井は、大阪桐蔭(大阪)打線を翻弄するリリーフを見せた速球派投手。仙台育英・須江監督が「野手とは思えない球質の良さがある」と絶賛した。140キロ〜145キロ前後の速球で次々と打者を抑えこんだ。気迫あふれる投球は高校野球ファンの心をつかんだ。
捕手では仙台育英の尾形を選出。投手の持ち味を引き出すことに努め、キャッチングや構えから、工夫する姿勢が見て取れた。打者としてもシャープなスイングで安打を打てる打撃力もあり、来年のドラフト候補として期待がかかる逸材として選ばせていただいた。
一塁は二松学舎大附の片井を選出。社(兵庫)戦では圧巻の本塁打を放った。直球に強く、どの打席でもファーストストライクから打っていく積極性が光った。高校1年生で、これほどの柔らかさと積極性を兼ね備えた打者は、なかなかいない。
二塁は聖光学院(福島)の高中を選出。アグレッシブな打撃や、身体能力の高さを実感させるプレーを連発し、ベスト4入りに貢献した。
三塁では國學院栃木(栃木)の平井を選出。智辯和歌山(和歌山)戦では本塁打を放った。
遊撃は、社の福谷とした。完成度の高い打撃フォームから次々と左、右へ打ち返す打撃は見応えがあった。さらにリード時だけではなく、ピンチの場面でも焦らず自分の動きができて難なく処理できる遊撃守備にも惹かれた。
外野では高松商(香川)の浅野。これは文句なし。今大会3本塁打を放ち、どうやって打ち取ればいいのかと思わせるぐらいの選手だった。
大阪桐蔭の海老根は、抜群の強肩が持ち味。甲子園初戦でも本塁打を放つなど、改めて攻守でワクワクさせられる選手だった。
明秀日立の石川は、投手としても140キロ台の速球を投げ、仙台育英戦でも3安打を放つなど、投打ともに躍動した姿を見せた。
49校とも、各ポジションに好野手が多く、見応えのある大会だった。