第835回 激戦の近畿地区の選考!ベスト8敗退チームはどこが出ても楽しめる!2019年01月24日

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【目次】
[1]試合内容は最も良い市立和歌山/センターラインに逸材がいる福知山成美
[2]全国レベルの左腕・林直人擁する報徳学園/選手のポテンシャルの高さならば圧倒的な大阪桐蔭

激論になりそうな近畿地区の選考!



左から西野 力矢(大阪桐蔭)、林 直人(報徳学園)、小橋 翔大(福知山成美)、緒方 隆之介(市立和歌山)

 25日の選抜出場校が決まる。最も気になるのが近畿地区の行方。近畿地区の枠は6枠。例年を振り返れば、近畿大会で2勝しているベスト4のチームは有力。議論になっているのはボーダーラインに入っている準々決勝敗退の4チームのうち選ばれる2校はどこか。

 この4校、見方や評価基準によってはどこが選ばれてもおかしくないし、落選してもおかしくない。実際に筆者も近畿大会準々決勝4試合を取材させていただいたが、それぞれに個性があって、好選手もいて、4チームともよいチームだと思う。今回は4チームのデータ・注目すべき選手を紹介していきながら、選抜選考、その後の選抜を楽しめたらと思う。

まず近畿大会ベスト4はこちら。
龍谷大平安(優勝)、明石商(準優勝)、履正社智辯和歌山
そしてベスト8入りしたのが、

市立和歌山(和歌山)、福知山成美(京都)、報徳学園(兵庫)、大阪桐蔭(大阪)だ。

試合内容は最も良い市立和歌山


【チームデータ・チーム評】
公式戦勝敗 9試合7勝2敗
県大会 準優勝
総得点 49得点
総失点 22失点
近畿大会のチーム打率.356


 優勝した龍谷大平安に延長10回裏サヨナラ負けと内容は最もよいチーム。9試合で49得点を挙げているように打撃が良い。近畿大会で打率.625を記録した緒方 隆之介遊撃手は近畿に出場した遊撃手では最もパワフルな打撃をしていて、打球が速い。守備のスピードが磨かれれば、注目される存在になりそう。181センチ左腕・岩本 真之介は130キロ前半だが、しっかりと体を作り、上半身を鋭く回旋できる形を覚えれば、140キロ台に到達する可能性は十分にある。

 堅実な試合運びで勝ち進む市立和歌山スタイルはそのままにパワフルさを加え、甲子園出場が決まれば、上位進出が期待できそう。

センターラインに逸材がいる福知山成美


【チームデータ・チーム評】
公式戦勝敗 9試合8勝1敗
府大会 優勝
総得点 45得点
総失点 19失点
近畿大会のチーム打率.254
 
 京都大会でも盤石の戦いを見せ優勝したように、攻守ともに安定感がある。エースの小橋 翔大は直球のスピードは130キロにも満たすことはないが、カーブ、スライダーを高低に投げ分け、打たせて取る投手。スピードがなくても、駆け引きができれば勝負ができると思わせる好投手だ。この小橋の持ち味を引き出すのが原 陽太。高いキャッチング技術と打者の傾向を読んだインサイドワークは全国レベルの捕手と推していい。また2試合で打率.571を記録した東原 成悟は高い打力と堅実な守備力をウリとする好ショート。履正社の145キロ左腕・清水 大成から左前安打を放っており、選抜に出場すれば注目を浴びるショートとなりそう。

 高い守備力があり、センターラインを中心に好選手が揃う。全国大会でも戦えるレベルにある。

 準々決勝は履正社に0対5で敗退。その履正社は準決勝で龍谷大平安にコールド負けしたが、履正社の敗退内容は選考に影響するのか注目が集まる。

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大阪桐蔭 【高校別データ】
福知山成美 【高校別データ】
報徳学園 【高校別データ】
市立和歌山 【高校別データ】
市立和歌山商 【高校別データ】

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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