限度
第30回 限度2011年01月01日
栄養の過剰摂取に要注意!
新年明けましておめでとうございます。
2011年、みなさんはどのように迎えられたでしょうか。高校生の皆さんだったら、お年玉に胸を弾ませているところかもしれませんね。
さて、1月になり冬の練習も折り返しといったところでしょうか。成果は出ていますか。中には、体重計に乗って一喜一憂している人もいるでしょう。(単純な正月太りはノーカウントで!)そうした中で『栄養』や『食』を少しでも考え、実践してくれていると嬉しいです。
おそらく、今までの知識を生かして食事をしていると思いますが、『とにかく食べる』それだけで果たしていいのでしょうか。栄養素の中には、摂りすぎがかえってよくないというものもあります。わかりやすい例で言うと、先月のコラムでも取り上げた『食塩』目標量は男性(12~29歳)9.0g未満、女性(12~29歳)7.5g未満とされています。(2010年度版日本人の食事摂取基準より)これは、高血圧など生活習慣病を引き起こす恐れがあるためです。
スポーツをしている皆さんは汗で喪失する分を補う分を足して自身の目安にしてみましょう。ちなみに、補給する飲料は0.2~0.9%の塩分濃度がよいでしょう。好みで調整してみてください。
もうひとつ例をあげましょう。『目のビタミン』といわれる「ビタミンA」とても大切な栄養素ですよね。ただし、この栄養素も過剰摂取すると障害を引き起こす危険があります。
通常の推奨量(15~17歳男性900μgRE/日)を摂取していれば問題はないのですが、推奨量の約3倍以上を摂取し続けてしまうと、頭痛・脱毛・筋肉痛などがおこる場合があります。(1日摂取しただけで突然というわけではなく、摂取し続けると起こる可能性がある)
みなさんが、通常の食事で摂取する場合には支障はないと思いますが、補助食品としてサプリメントを使用している場合、特にいくつかのサプリメントを併用する場合は、できるだけ専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
(文=鎌倉 彩)
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