目次

[1]競争促す、熾烈な椅子取りゲーム
[2]全国に戻るために生まれ変わった
[3]さらなるフィジカル強化で夏に結果を残せるか


堀 柊那(報徳学園)

 2023年、高校野球界を牽引しそうなのは大阪桐蔭(大阪)になるだろう。ドラフト1位指名の可能性もある前田 悠伍投手(2年)などタレントが揃うチームで、注目が集まる。

 その大阪桐蔭を苦しめた数少ないチームの1つは報徳学園(兵庫)であることは間違いない。

 世代屈指の強肩捕手・堀 柊那捕手(2年)などが中心で、近畿大会の決勝戦で対決。0対1の投手戦を演じたことで、2023年の躍進に期待を持たせた。今センバツでは、2018年の夏以来の甲子園出場がほぼ確実視される。

競争促す、熾烈な椅子取りゲーム

 野球部専用グラウンドがない報徳学園は、校庭を他部活と共有しており、取材日も普段の光景が見られた。ただグラウンドにいたのは近畿大会のベンチ入りの野手だけ。他の野手の姿が見られなかった。

 グラウンドのホワイトボードに練習メニューが掲示されており見てみると、少人数になっている理由もわかった。

 チーム内が6つに分割されており、そのうちの2班だけが、グラウンドを使うことになっていた。しかも別のチームのスケジュールを見ると、途中からトレーニングからグラウンド練習に来るチームもあれば、取材日はオフになっているチームある。

 NPBのキャンプさながらのタイムスケジュールだったが、 投手指導をメインにしている礒野部長によると、「現在の体制を提案されたのは、宮﨑コーチの意見です」と話す。

 宮﨑コーチいわく、「2018年の甲子園を最後に、出場が遠のいているなかで徐々に現在の形になりました」と、2021年ごろから6チーム編成になった。

 この仕組みを宮﨑コーチは、「椅子取りゲームだよ」と選手たちに話して、競争を促しているという。「Aがスタメン、Bがベンチ入りの控え。C以降から10人ずつに分けます。そのなかで下位のチームは打率などの数字を出してあげて、紅白戦でメンバーの入れ替えもやっています」

 もちろん主力組とも入れ替えのチャンスを作っているが、始まりは2018年の夏の甲子園にあった。

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。