第1034回 強豪私学とも渡り合う兵庫の公立進学校。長田に宿る「文武両道」を地で行く精神2020年09月01日

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【目次】
[1]入学前から選手に宿る文武両道の理念
[2]厳しい戦いを予想した新チームの実践力

 2016年の選抜甲子園大会に21世紀枠として出場し、チームとして初めて甲子園の土を踏んだ兵庫県立長田高等学校。
 偏差値は70を超える県下屈指の進学校として名を馳せているが、近年は野球でも大いに存在感を見せている。

 2018年には橋本達弥投手(現慶應大)がドラフト候補として注目を浴び、昨年も秋季兵庫県大会でベスト4に進出。甲子園出場後も、好選手の輩出やチームとしての実績を積み上げ続けている。

 そんな「文武両道」を地で行くような長田高校野球部は、新チームが発足した現在も、先輩たちが残した伝統を必死に守ろうと日々奮闘している。

入学前から選手に宿る文武両道の理念



大西健太郎主将

 「長田高校が21世紀枠で甲子園に出たのをテレビで見て、応援席が盛り上がる様子やプレーする姿が格好いいなと思いました。中学時代もずっと成績が足りませんでしたが、ずっと意識して勉強しました」

 長田の新チームの大西健太郎主将は、甲子園で堂々とプレーする長田の選手たちがずっと頭から離れず、大きな憧れを持っていたことを振り返る。

 大西主将だけではない。
 現在の選手の多くは、甲子園の舞台で輝いた進学校「NAGATA」のユニホーム、注目選手として躍動する大先輩の姿に憧れ、長田高校野球部の門を叩いた。

 文武両道で、野球も勉強も常に高いレベルを目指し続ける理念は、今となっては入学前から育まれているのだ。

 「進学校でもここまでできるんだ、強豪校相手にも戦えるんだというところを、やっぱりチーム作りの根幹に据えています。
 ただ、劣っているところもたくさんあるので、基本の部分だけは負けないようにして、強豪の学校と戦えるようなチーム作りをしたいと思っています」

 そう語るのは、母校を率いて今年で14年目を迎えた永井伸哉監督だ。部員のほとんどが軟式野球上がりで、中学時代に硬式野球を経験した選手はごく少数。当然ながらスポーツ推薦も一人もおらず、加えて帰宅後の勉強時間も確保する必要がある。

 1日2、3時間という限られた練習時間の中で効率的に上達するためには、基礎体力、基礎練習に絞って徹底してやり込むことが、強豪校と渡り合う秘訣なのだ。

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