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第1014回 健大高崎(群馬)の練習メニューを大公開!高校野球のレベルを超えたハイレベルな内容だった!2020年02月21日

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【目次】
【健大高崎の練習の模様をギャラリーでみる】
[1]午前:アップ~ノックまで
[2]午後:ロングティー~トレーニングまで


 2011年から甲子園初出場を果たし、わずか10年ほどで過去6回出場の健大高崎。そのうちベスト4は1回、ベスト8は2回。通算13勝6敗と高い勝率を誇る。その健大高崎の強さを生んだのは緻密な理論を生んだ機動力野球「機動破壊」だ。その理論は打撃、投球など幅広く踏み込んで行っていることはあまり知られていない。

 今回は次々とブームを呼び込む健大高崎を計3回に分けて特集。今回は高校野球のレベルを超えたハイレベルな練習内容に迫っていきます!

午前:アップ~ノックまで




ラダートレーニングに励む選手達

 まず青柳博文監督に練習メニューをいただくと、その内容は高校の野球部を超えた練習メニューが用意されていた...。そして練習の意図を指導者陣に聞くと、練習の目的を明確に答えていただいた。

アップ:ラダー×ミニハードル、縄跳び、切り返し系

 冬場になると使用する頻度が増えてくるラダーやハードル。メニューはそれほど多くないが、生方啓介コーチが選手たちに常々指摘するのは飛び方。口々に選手たちに「膝を使わない」ことを伝えていた。

 「膝を曲げてしまうと力を逃がしてしまうので、地面からの反発力をもらうことが出来ない。また、股関節と膝の動きがアジャストすることが出来ないため、バッティングの時に回転が遅くなってしまいます。そうすると結果として上半身だけが開いてしまい、ドアスイング。そしてボールは詰まるし打球に力を伝えられずに飛ばないんです」

 バッティングの動作に繋げるために、アップの段階から体の使い方を覚えさせる。そんな意図を持たせて「膝を使わない」ように飛ぶように指示を出すが、生方コーチの中では他にも明確な狙いをもって取り組ませている。

 「シーズン中でもこういったメニューをやっても良いと思っています。とにかくただ単調に練習をするのではなく、様々なメニューを組んで脳に色んな刺激を与えてあげる。そうしてあげることで、脳と神経系が鍛えることが出来るので、結果として反射や反応といった少ない力でプレーをする。自分の体を正確にコントロールして欲しいと思っています」

キャッチボール:30メートル、40メートル(ワンバウンドスロー)、中継プレー

 取材日は野手たちの遠投はなかったが、代わりに30メートルではライナー性のボールを投げ、40メートルではワンバウンドで正確に相手に投げる。さらに、中継プレーを想定した6人1組のキャッチボールと、ただ漠然と肩を温めるのではなく実戦を想定しながらキャッチボールをするのが印象的だった。



ノックを受ける健大高崎の選手

ポジション別、シートノック、ケースノック(サインプレーまで)

 取材日が初めての実戦的なノックで、主将の戸丸 秦吾も「まだまだ課題があります」と反省を口にしていたが、1つ1つのプレーを全員がテキパキ取り組む。こうした緊張感ある練習がチームを強くするのだろうが、気になったのはポジション別。

 耳を傾けると、「薬指で探れ」や「受けろ」。さらには「引いてもいいじゃん」と気になるフレーズが飛び交う。ノックを打っていた生方コーチに話を聞くと、深い理論が見えてきた。

 「拍手とかがそうだと思うのですが、薬指の辺りで叩きますよね。だからその辺りで捕球をするために、打球を『薬指辺りで探って』あげて、お腹の前にグラブを出させます。
 こうしてお腹の前に出してあげると、打球を取ってから受ける=吸収するための間、つまり距離が作れます。ここがあると、ボールを受けながらステップを踏めるので、スムーズに次の動作に移行することが出来ます」

 実際にプロ選手の動きを見ていても、次への動きはスムーズな選手が多い。生方コーチも「プロとか見てもプレーは速いけど間、ゆとりがある選手は上手いですよね。だから選手たちにもその時間を作ってほしい」と考えているからこそ、スピードの中に間を作れるように選手たちの守備を鍛えている。

【次のページ】 午後:ロングティー~トレーニングまで

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