第640回 鞍手(福岡) 県内屈指の進学校を取り囲む壁、そしてカギを握る高い理解力【前編】2019年11月20日

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【目次】
【鞍手の練習の模様をギャラリーでチェック!】
[1]野球人口が減少する厳しい現実
[2]理解力の高さを生かしたミーティングがチームを支えてきた

理解力の高さを生かしたミーティングがチームを支えてきた



自分たちで課題を持つことを大事にし、ミーティングを行う鞍手野球部

 甲斐監督は今年で39歳になる。4年前に現在の鞍手高校に着任した。グラウンドで選手たちと日々練習をしているが、鞍手高校の第一印象をこう語る。

 「理解力の高い生徒たちだと思いました。やっている練習を理解したうえで、考えて行動ができる。そういった意味では指導しやすいです」

 これがチームに大きな利点となっている。
 「ミーティングではいつも答えをこちらから言うことはないです。議題だけ出してあげれば、選手たちで話を進めながら考えてくれます。それで最低限、理解をしてもらっています」

 ミーティングは、「自分たちで課題を持つこと」を新チームから大切にしてきた。チーム全体はもちろん、ポジションや学年ごとなど小さなミーティングも頻繁に行うようにしてきた。

 そこで配球であったり、走塁であったり技術的な部分を話し合うこともあれば、練習方法も話し合う。ただミーティングをするのではなく、しっかり意見を出し合うことを甲斐監督は大事にしている。
 「1人がずっと話すんじゃなくて、学年関係なく意見を出し合うようにさせています。僕は外から見て、話が逸れたら修正をしています」

 副主将の吉野輝彩は、鞍手のミーティングについて、「監督からも『自分たちでやれ』って話が出ます。そこで『わからないことがあれば聞け』とか『間違っていたら言うから』といってもらえているので、伸び伸びミーティングをしています」と語る。

 そしてミーティングで、最も注目すべくは選手間で自主的にできるという伝統にある。
 「上級生が下級生たちに代々伝えていくんです。『時間がない中で効率的に練習をやらないといけない』と選手たちが言っています。短い時間でいかに効果の高い練習ができるのか。もしダメなら選手同士で話し合って考えています」

 現在のチームの主将である村上恵一郎も、「先輩方は元気がない時や集中できない時に集まることが多かったです。それで意識を変えることで効率を上げていたので見習っています」とコメントを残している。

 こうした先輩たちから受け継いできた鞍手の姿勢がチームを1つにして、大会でも勝ちあがる1つの要因となっているのだ。

 前編はここまで。後編もお楽しみに!

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