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第629回 五感を研ぎ澄まし「第六感」は磨きあげる!全員が1つとなって甲子園を掴む!神村学園(鹿児島)【後編】2019年07月03日

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【目次】
【神村学園の練習の様子をギャラリーで】
[1]もう1つ壁を越えなければならない
[2]五感を磨く

 前編では春の鹿児島県大会王者であり、伝統的に攻撃的野球を展開する神村学園の現在について伺った。後編では今年1年間のチームの歩みについて迫っていく。

 全てを「やり切る!」 「守り勝つ野球」を目指す 神村学園(鹿児島)【前編】

もう1つ壁を越えなければならない



選手へ指導する小田監督

 昨夏、悔しい初戦敗退の後、新チーム最初の秋の鹿児島大会は決勝まで全6試合無失策というまさに「守り勝つ」野球をやっていた。決勝の鹿屋中央戦など、相手に傾きかけた流れを堅守で引き寄せた試合もあった。だが一冬越えた春、同じく鹿児島大会を制することはできたが、エラーはもちろん、記録に出ないミスも多く、不安定な内容の試合が多かった。前述したように、決勝戦の後の閉会式ではどこか気の抜けたような行進になっていた。

 「全てをやり切る」ことができるチームなら、どんな試合内容であっても気持ちを切り替え、きびきびと、堂々とした態度で閉会式に臨む。それが忙しい中、野球部のためにはるばる串木野から全校応援をやってくれた学校や保護者、自分たちを応援してくれた人に対する礼儀ではないか。

 そういったところに気持ちが回らず、終盤追い上げられた不安定な試合運びだったことに心を奪われ、今やるべきことに集中できていないところに、このチームがもう一つ壁を乗り越えられない現状を物語っているように小田監督は思われた。

 「冬のトレーニング期間をあまり良い雰囲気で過ごせなかった」と松尾主将。鹿児島を制し、神宮大会優勝、センバツ出場をかかげて九州大会に臨んだが、準々決勝で大分にコールド負けし、4年ぶりのセンバツ出場も果たせなかった。

 野球のトレーニングはそれなりに真剣に取り組んだつもりだが、集合時間に遅れる、開始時間を守れないなど野球も含めた日常生活の面で「甘さ」が出てはいなかったか。春の鹿児島大会、勝った試合でもミスが多く、スキの多かった内容に、小田監督が「今のチームの現状を物語っている」と再三話していたことを思い出した。

【次のページ】 五感を磨く

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神村学園 【高校別データ】

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プロフィール

政純一郎
政 純一郎(つかさ・じゅんいちろう)
  • 生年月日 1974年12月18日
  • 出身地 鹿児島市
  • ■ 経歴
    鶴丸高校―同志社大
  • ■ 鹿児島新報で6年間スポーツ担当記者。2004年5月の同社廃刊後、独立
  • ■ 「スポーツかごんまNEWS」を立ち上げ、野球、バスケットボール、陸上、サッカーなど主に鹿児島のスポーツを取材執筆する。2010年4月より奄美新聞鹿児島支局長を兼務
  • ■ 著書に「地域スポーツに夢をのせて」(南方新社)「鹿実野球と久保克之」(同、久保氏と共著)
  • ■ Webでは「高校野球ドットコム」、書籍では「野球小僧」(白夜書房)「ホームラン」(廣済堂出版)「陸上競技マガジン」(ベースボールマガジン)「月刊トレーニングジャーナル」(ブックハウスHD)などに記事を寄稿している。
  • ■ 野球歴は中学から。高校時代は背番号11はもらうも、練習試合に代打で1打席、守備で1イニングの試合経験しかない。現在はマスターズ高校野球のチームに所属し、おじさんたちと甲子園の夢を追いかけている
  • ■ フルマラソンの自己ベスト記録は3時間18分49秒(2010年のいぶすき菜の花マラソンにて)。野球とマラソンと鹿児島をこよなく愛する「走るスポーツ記者」

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