第598回 強い個性を力に変えて「強い嘉穂」を取り戻す 嘉穂(福岡)2019年03月16日

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【目次】
【嘉穂の練習の様子をギャラリーでチェック!】
[1]今年は「打てるチーム」として上位進出を目論む
[2]夏への試金石となるのは伝統の定期戦

 福岡県飯塚市にある、福岡県立嘉穂高等学校。県内でも指折りの進学校である同校は、かつては野球部も県大会上位常連校として名を馳せていた。
 だが、近年は大会の序盤で敗れることも多くなり、同じ筑豊地区でも今や強豪校となった飯塚の後塵を拝している。
 今回は『臥薪嘗胆』の部訓の下、古豪復活を目指す嘉穂の取り組みと課題に迫っていく。

今年は「打てるチーム」として上位進出を目論む



嘉穂野球部

 「昔は練習量で支えられてきたチームであって、野球人口もとても多い地域でした。
 ですが、練習時間の制約も出てきた中で、時代に合わせなければいけない状況になっています。短時間で効率よく練習をやっていくということを念頭に置いてやっています」

 そう語るのは、嘉穂を率いる遠藤靖監督だ。かつては圧倒的な練習量を強みに、1979年夏、1980年夏と2年連続で福岡県大会の決勝へ進出するなど、県内屈指の強豪校であった嘉穂。だが、近年は練習時間の短縮や有力選手が地区外に流れていく時代背景もあり、満足のいく成績を残すことが出来ていない。

 「今は時間的にも、トレーニングまで見てやるということができません。なので、そこは各自の意識をしっかりと持たせて、グランド以外でもトレーニングをやっていくように意識づけをしながらやっています」



シートノックを受ける嘉穂の選手たち

 だが、そんな中で今年の嘉穂は打撃力を持った選手が揃っており、「打てるチーム」として上位進出に大きな期待が持てると遠藤監督は話す。
 打線の核となるのは、クリーンナップを任される3番・前田翔伍と4番・松岡良樹だ。ミート力と長打力を兼ね備えた前田と松岡が持ち味を発揮することで、得点力は大きくアップしてチームに勢いをもたらす。

 主将を任される長野将大郎も、今年の嘉穂の特徴は個のレベルが高いことであると話し、チーム力の高さに自信を覗かせる。まだまとまりが無い部分もあると前置きしながらも、長野はチームの特徴を次のように解説する。

 「今年のチームは、個人の力が高いチームだと思います。また個性が強くて、盛り上がっていけるチームです。キツイ練習をみんなでやっていくことで、よりまとまりのあるチームにしていきたいと思っています」

 高い打撃力に加えて、それを際立たせる強い個性を武器とする今年の嘉穂。かつて福岡県内の強豪と称されながら一度も届かなかった聖地に、到達するためのキーワードになってくるだろう。

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