第488回 狭山ヶ丘(埼玉) イメージが支える甲子園への青写真【後編】2018年05月14日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]自主性がチームを作る
[2]垣間見た意識の高さ
[3]イメージトレーニングが自主性を支える


 春季埼玉県大会でベスト8に進出した狭山ヶ丘

 前編では、モチベーションとコミュニケーションがチームを支えていることが見えてきた。しかしその2つを考えるうえで外せないのが、自主性である。後編では、この自主性から始まる狭山ヶ丘のチーク作りを紐解いていく。

自主性がチームを作る



狭山ヶ丘野球部のアップの様子

 自主性を重んじる理由を山田監督に聞くと、「選手たちの吸収力が凄く早い」ので、基本的には自分のことを頼ってほしくないと語った。監督であれば、選手へ指示を出し時にはアドバイスを出すのが役目でもある。もしそれで選手の吸収力が早ければ、監督として嬉しい限りのはずだ。
 しかし、監督の言うことを何でも聞いてしまうことで、自分に合ったフォームがわからなくなる選手も大勢いる。またあまりアドバイスを与えると、自分で考えて練習することがなくなってしまう。そういった事態を避けるのが、山田監督の狙いなのだろう。

 選手中心で話し合うことで思い切った意見をぶつけることのでき、選手にとってはいい機会である。これもコミュニケーションの一環であり、チームの雰囲気作りに繋がっている。

 また、チームメイトへ指摘するには漠然と練習をしていてはできない。常に何か考えて、観察しなければならない。緊張感は常に付きまとってくるだろう。こうして、楽しさの中にも緊張感がある狭山ヶ丘というチームは築き上げられたのである。

 しかし、どれだけ自主性を持って練習をしても、漠然とやっていては効果がない。練習の成果を出すには選手の意識の高さが必要である。この意識の高さがあるからこそ、狭山ヶ丘は自主性を重んじることができている。

【次のページ】 垣間見た意識の高さ

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第171回 ミレニアム世代のトッププロスペクト Vol.15「浦和学院の投打の柱 蛭間拓哉・渡邉勇太朗」【ドラフト特集】
第661回 3年連続で決勝戦は県内2強の対戦に!春季埼玉県大会を振り返る【大会展望・総括コラム】
第487回 狭山ヶ丘(埼玉) 選手同士のミーティングが引き出した高いモチベーション【前編】【野球部訪問】
ふじみ野vs狭山ヶ丘【埼玉県 2018年春季大会 埼玉県春季高等学校野球大会】
狭山ヶ丘vs上尾【埼玉県 2018年春季大会 埼玉県春季高等学校野球大会】
所沢商vs朝霞西【埼玉県 2018年春季大会 埼玉県春季高等学校野球大会】
ふじみ野vs春日部東【埼玉県 2018年春季大会 埼玉県春季高等学校野球大会】
上尾vs早大本庄【埼玉県 2018年春季大会 埼玉県春季高等学校野球大会】
第648回 明日埼玉県大会が開幕!花咲徳栄vs川越東など1回戦から好カードが続出!【大会展望・総括コラム】
第57回 花咲徳栄の全国制覇で浦和学院が追う立場になり、それに数校の強豪校が続く【埼玉・2018年度版】【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第4回 第96回選手権埼玉大会 ここまでの戦いを振り返る!! 【2014年選手権大会】
狭山ヶ丘 【高校別データ】

コメントを投稿する

野球部訪問トップに戻る サイトトップに戻る

コラム