第233回 今年の高校生捕手は東妻、山瀬、水上など逸材揃い!【厳選12捕手リスト】2019年10月12日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

 まもなくドラフト会議も間近。高校生投手の候補に続いて今回はドラフト候補野手をポジション別に紹介!まずは捕手の逸材を紹介したい。

投手編はこちらから!
今年のドラフトでマークすべき高校生投手たち!【厳選13投手リスト・前編】
実力派左腕カルテットや地方に潜む速球派右腕など今年の高校生投手は粒揃い!【後編】

甲子園出場組を含め、今年は魅力的な捕手が多い!



高校日本代表にも選ばれた山瀬慎之助と水上桂

 今年は捕手の逸材が多かった。近年の高校生捕手はスローイング、インサイドワーク、キャッチングのレベルが格段に向上した。その中でプロ志望届を提出した捕手は同世代の捕手の中でも突出している。

 まず紹介したいのは東妻 純平智辯和歌山)だ。千葉ロッテの速球投手・東妻 勇輔の弟で、兄と同じく遠投125メートルの強肩を生かしたスローイング技術は一級品。最終学年にかけてキャッチング技術、投手の持ち味を引き出すリードにも磨きがかかった。国体では木製バットで本塁打を放ち、打てる捕手としてナンバーワンの選手だろう。

 U-18代表の水上 桂明石商)は総合力が高い捕手。1.9秒台のスローイングはコントロールが素晴らしく、また第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップではインサイドワークの上手さを侍ジャパンU-18代表の首脳陣から高く評価され、ワールドカップでは正捕手として活躍。パナマ戦では木製バットで本塁打も放ち、打撃面でも成長を見せた。

 また同じくU-18代表の山瀬 慎之助星稜)も、強肩ぶりは全国トップクラスの捕手だ。

 甲子園ベスト4入りの藤田 健斗中京学院大中京)を高く評価する声も多い。甲子園では打率.467の高打率を記録し、さらに各投手の持ち味を引き出すインサイドワークを発揮。甲子園ベスト4進出の立役者の一人となった。

 その他、甲子園に出場できなかったチームに目を移しても、好捕手は多くいる。
 東北屈指の大型捕手・渡部 雅也日大山形)は1.9秒台のスローイングとパワフルな打撃が持ち味。石塚 綜一郎黒沢尻工)は、この夏、岩手大会4強に導いた大型捕手。投手としてもマウンドに登る石塚は140キロを超える直球を投げ込み、その肩の強さは魅力的。また打撃も腕っぷしの強さを生かしたスイングから長打を量産する。



選抜では注目を浴びた江川侑斗

 関東地区では、春から評価が高まった橋本 大樹山村学園)に注目。本塁打が打てて、逆方向にも強い打球が打てる打撃に加えて、捕手としても1.9秒台のスローイングに投手の持ち味を引き出すインサイドワーク、またキャッチングの良さも際立っており、春は関東大会ベスト4、夏は埼玉大会準優勝と実績を残した。

 鶴見 凌也常磐大高)は172センチと小柄ながら、抜群の強肩をウリとする捕手だ。

 そして近畿地区では、この夏に光泉を滋賀大会決勝に導いた強肩捕手・フェントン・ライアンを挙げたい。パワフルな打撃にも磨きがかかり、好守で高い能力を見せたキャッチャーだ。

 九州ナンバーワンキャッチャー・江川 侑斗大分)も1.9秒台のスローイングは絶品で、コントロールも抜群。キャッチングや相手打者に応じたリードセンスも素晴らしい。打撃も右方向に強い打球が打てるのが魅力だ。

 「強打型」の捕手では、持丸 泰輝旭川大高)と神宮 隆太西日本短大附)も面白い。
 持丸は引退した福浦和也(千葉ロッテ)のようにバットを寝かせ、長打を量産する。またキャッチング、スローイング能力も高い。

 神宮も打者としては今年の捕手では最もポテンシャルが高い。捉えた時の打球の鋭さは圧巻。そしてたびたび強肩で盗塁阻止し、チームの危機を救ってきた。それでも率いる西村監督は「実戦では彼の能力を出し切れていない」と評する。そのポテンシャルの高さを次のステージで発揮できるか注目だ。

 次回は内野手を紹介していきます。お楽しみに!

投手編はこちらから!
今年のドラフトでマークすべき高校生投手たち!【厳選13投手リスト・前編】
実力派左腕カルテットや地方に潜む速球派右腕など今年の高校生投手は粒揃い!【後編】

(記事=河嶋 宗一

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第1014回 各選手の思考力の高さが結果として現れる 星稜高校(石川)【後編】【野球部訪問】
第1118回 報徳学園のエース・坂口翔颯が目指す「圧倒」する投球。スケールと制球力を高めて夏こそ聖地へ 【2020年インタビュー】
第1013回 代が変わっても強さを維持する星稜のチームマネジメントに迫る!【前編】【野球部訪問】
第1105回 進学志望から一転。明石商の名捕手・水上桂(東北楽天)の野球人生を変えた日本代表の経験【後編】 【2020年インタビュー】
第4回 岐阜聖徳学園(岐阜) 「名物練習はロッキー!県立岐阜商を倒して県8強以上、そして甲子園へ!」【冬が僕らを強くする2020】
第1105回 明石商を二季連続甲子園ベスト4に導いた水上桂が名捕手になるまで【前編】 【2020年インタビュー】
第3回 日立北(茨城) 「全員で冬の練習をやり切り、春はベスト16以上成績を目指す!」【冬が僕らを強くする2020】
第1002回 来田、細川、小深田のスラッガートリオなどタレント揃い!甲子園で要注目な西日本逸材野手29名リスト【大会展望・総括コラム】
第1098回 ドラ1を現実化へ。世代を代表するスラッガー・来田涼斗(明石商)の課題 【2020年インタビュー】
第1095回 化け物クラスの投手へ 中森俊介(明石商)が求めるのは「柔軟性」。【後編】 【2020年インタビュー】
滋賀選抜vs龍谷大【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
兵庫県選抜vs関西国際大【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
大手前高松vs星稜【2019年 練習試合(交流試合)・秋】
明徳義塾vs星稜【2019年 第五十回記念 明治神宮野球大会】
大阪桐蔭vs明石商【2019年秋の大会 令和元年度 秋季近畿地区高等学校野球大会】
東妻 純平(智辯和歌山) 【選手名鑑】
江川 侑斗(大分) 【選手名鑑】
神宮 隆太(西日本短大附) 【選手名鑑】
鶴見 凌也(常磐大高) 【選手名鑑】
橋本 大樹(近江) 【選手名鑑】
橋本 大樹(鳥取商) 【選手名鑑】
橋本 大樹(草津東) 【選手名鑑】
橋本 大樹(山村学園) 【選手名鑑】
フェントン・ライアン(光泉) 【選手名鑑】
藤田 健斗(中京学院大中京) 【選手名鑑】
山瀬 慎之助(星稜) 【選手名鑑】
渡部 雅也(日大山形) 【選手名鑑】
明石商 【高校別データ】
旭川大高 【高校別データ】
大分 【高校別データ】
大分工 【高校別データ】
大分商 【高校別データ】
大分一 【高校別データ】
大分二 【高校別データ】
黒沢尻工 【高校別データ】
光泉 【高校別データ】
情報科学 【高校別データ】
星稜 【高校別データ】
高田 【高校別データ】
智辯和歌山 【高校別データ】
中京学院大中京 【高校別データ】
常磐大高 【高校別データ】
中津商 【高校別データ】
西日本短大附 【高校別データ】
日大山形 【高校別データ】
三重 【高校別データ】
森 【高校別データ】
山村学園 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム