第180回 高校最後の公式戦は吉田輝星のすべてが凝縮!味方、敵、誰もが脱帽!2018年10月10日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]ラスト登板は吉田輝星らしさ十分の快投
[2]ミーハー受け、玄人受けする吉田輝星の魅力

ラスト登板は吉田輝星らしさ十分の快投


高校野球最後の公式戦で好投を見せた吉田輝星(金足農)

 今年の福井国体は例年以上に駆け付ける観衆の規模が違った。

 すべては吉田 輝星金足農ナインを見るためである。10月2日の金足農vs常葉大菊川の一戦は8257人が詰めかけた。

 吉田にとって最後の高校野球公式戦は吉田のすべてが凝縮された試合だった。まずマウンドに上がると甲子園で注目を集めた侍ポーズを見せて、沸かせると1回表、二死満塁のピンチから6番・伊藤 勝仁(2年)に対し、全開ストレートで奪三振に打ち取ると、1回裏には打撃で見せる。漢人友人から先制の適時打。吉田はU18大会後、野手としての練習も行っていたようで、その成果が発揮された。

 そして2回表には、最速152キロのストレートで空振り三振。吉田は「ざわざわした感じがしたので気づきました。今日は150キロが出るかと思いました」と状態の良さが150キロにつながった。

 そのボールを受けた捕手・菊地 亮太はこう語る。
「今まで受けていたんですけど、今日は一番すごかった。152キロのストレートは本当に速くて予測できない伸びでした。だから捕球音を鳴らすことができなくて…。しっかり鳴らしてあげたかったです」と捕手が音を鳴らせなくて悔しがるほどのボールだったのだ。

 吉田は5回まで11奪三振の快投。ただ本人は「今日は20点。球速は出ましたが、コントールがだったのでそこをしっかりやらないといけないです」と答えたように、5回まで91球とやはり球数は多い。そこが本人にとって納得がいっていないのだろう。それでも吉田 輝星らしさは十分に発揮した。

 6回表にはライトに回り、7回表にはライトへ飛んだ大飛球をスライディングキャッチ。さらに7回裏には、一塁けん制の隙をついて三塁に陥れるなど、技ありの盗塁を見せ、そして7点目のホームをふみ、吉田で始まり、吉田で終わった試合であった。試合後の会見は金足農常葉大菊川も吉田絶賛会と表現していてもおかしくないぐらい、吉田を絶賛するコメントが相次いだ。

【次のページ】 ミーハー受け、玄人受けする吉田輝星の魅力

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第78回 平成最後の日。平成の怪物と呼ばれた投手を振り返る【高校野球コラム】
第885回 静岡商や常葉大菊川、加藤学園などを中心に優勝争い!伝統校、新鋭校が入り混じり混戦か?【大会展望・総括コラム】
第197回 球界を席巻しつつある若手スターは1994年世代から始まった【後編】【ドラフト特集コラム】
第844回 春の静岡の頂点に立ち夏へと加速していくチームはどこだ?【大会展望・総括コラム】
第890回 ノルマは1日500スイング!打撃向上の礎となったのは毎日の継続力 瀬尾秀太(山口東リトルシニア) 【2019年インタビュー】
第887回 中国地区屈指の速球派・三奈木亜星(山口東リトルシニア)。高校でもスターの道へ 【2019年インタビュー】
第14回 横手(秋田)「名物練習はアニマルトレーニング!個々の能力を伸ばし2度目の甲子園を目指す!」【冬が僕らを強くする2019】
第801回 目指すは春夏連続甲子園出場!新世代トップクラス捕手・有馬諒(近江)が描くシナリオ 【2018年インタビュー】
第788回 「野球に対する考えが180度変わった」米倉貫太(埼玉栄)が歩んだ「確かな3年間」 【2018年インタビュー】
第767回 吉田輝星(金足農業)がプロ志望!プロ志望の決め手は「全国大会で自信をつけたこと」 【2018年インタビュー】
金足農vs常葉大菊川【2018年  福井しあわせ元気国体2018】
日大三vs都立杉並【東京都 2018年秋の大会 東京都大会 一次予選】
大阪桐蔭vs金足農【第100回全国高等学校野球選手権記念大会】
金足農vs日大三【第100回全国高等学校野球選手権記念大会】
金足農vs近江【第100回全国高等学校野球選手権記念大会】
吉田 輝星(金足農) 【選手名鑑】
金足農 【高校別データ】
常葉大菊川 【高校別データ】

プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム