第129回 バッティングのインパクト速度を上げるメカニズム(2)~回転運動について2017年01月17日

印刷する このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]並進運動(ストライド期) / 回転運動を向上させるベストな方法とは
[2]脚からの地面反力を利用した回転運動と、並進運動について
[3]回転運動のトレーニングのポイント / 並進運動を回転運動に効率よく伝達する指導法

回転運動のトレーニングのポイント

 踏み込み脚の内転筋のエキセントリック収縮でブレーキをかけたら、次は素早くコンセントリック収縮させて回転運動につなげます。この素早い筋力の立ち上がり反応力(ハイRFD)を鍛えることがトレーニングの必須ポイントになりますね。

並進運動を回転運動に効率よく伝達する指導法

 踏み込み脚はブレーキをかけながら本塁方向にプッシュして回転運動に地面反力をもらい、軸足は回内エッジで並進運動の地面反力をもらい、踏み込み脚が着く直前に、母指球で本塁から遠くなる方向にプッシュして地面反力をもらい、身体を一つの剛体にして回転運動を行うことで地面~下半身からの加速、接地で減速、回転方向へ加速で連鎖して最終的にバットのグリップが減速してヘッドを加速させていくことになります。

 ここにはどこで力を加え、どこで減速してなど、力の出し入れと、正しい動作の二つを指導しなくてはなりません。減速動作で減速できないことを、昔から身体の突っ込みや開きと呼んでいますが、指導するときは突っ込むな、開くなではなくて、そこで止まれと教えた方が良い結果が出やすいです。指導者側はなぜその動作になるかの根本を知っておかないとダメですね。

ピッチャーの歩幅と球速

 これはピッチャーの歩幅量にも言えることです。ピッチャーの歩幅を広げるのは、モーメントアームを増やして球速を上げたいのだと思いますが、その反面地面反力が減り球速が落ちるリスクが多分にあります。

 指導者はフォーム作りの時は最適化を目指さなくてはならないし、全体を見て最適化しないといけません。部分だけを取り出して動作を指導しすぎると最適化できないリスクが本当に多いと感じています。これらの指導方法については次回お話しようと思います。

・モーメントアーム 支点と力点との距離

まとめ

 今回は前回の並進運動から、回転運動について話を進めました。回転運動については体重移動と重心移動が残っているので、またの機会に紹介しようと思います。
次回はわかりやすい指導法についてお話しようと思います。

注目記事
【1月特集】「2017年は僕らの年に!」

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第133回 バッティングメカニズムvol.1 バッティングは3つの回転軸で成り立っている!【殖栗正登のベースボールトレーニング&リコンディショニング】
第128回 バッティングのボールインパクトのバットのヘッド速度を上げるメカニズム(1)【殖栗正登のベースボールトレーニング&リコンディショニング】

コメントを投稿する

プロフィール

殖栗正登先生
殖栗正登先生
  • (有)ベースボールトレーナーズ
    -高知ファイティングドッグス
    -伊予銀行女子ソフトボールボール部
    -愛媛県国体トレーナー
    -徳島インディゴソックス
     インディゴコンディショニングハウス
  • 柔道整復師
  • アメリカストレングス&コンディショニング協会公認
    ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
  • 日本体育協会公認スポーツプログラマー
  • 日本トレーニング指導者協会トレーニング指導者
  • FMS
  • SFMA
  • ■ 講演依頼はこちら
    講演・セミナー依頼受付中
  • 殖栗正登facebook

殖栗正登のイップス克服プログラム

殖栗正登のバランス野球学
コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム