第1回 LINEによるリモート指導で成長する西野田工科(大阪) 選手たちとの密なコミュニケーションで再開待つ2020年05月25日

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【目次】
[1]1日で150、200件のやり取りが行われるLINE上のコミュニケーション
[2]リモート指導の弱点も克服し、再開を待つ

1日で150、200件のやり取りが行われるLINE上のコミュニケーション



選手たちが取り組む日誌の一部

 昨年、1年生だけのチームで秋の大会に挑み、初戦で近大附に敗れたものの5回まで接戦を演じた西野田工科。夏、そして秋と公式戦に舞台を経験した1年生が進級し、春からは後輩たちを迎え入れて上位進出を考えていたが、新型コロナウイルスの影響で活動が止まった。

 3月に入ってすぐに自粛となり、全体練習が一度もできないまま5月の長期休みも終わった。6月15日から部活動再開予定だが、「今はコロナ感染の第2派が押し寄せてくることなく、6月15日に無事再開できることを願っています」と電話取材で語ったのは部長の中村亮先生。

 公立校は一律活動ができていないため、横一線で再開することには決まっており、「ウチをはじめどこも体力や技術が落ちてしまうと思うんですが、そこを何とか最小限に。理想は維持してきてほしい」と選手たちがきっちり練習をしてきてくれることを祈っている。

 その願いを伝えるべく、西野田工科は3月からLINEを駆使したコミュニケーションを開始。選手と監督が毎日グループLINE上でコミュニケーションをとっており、「1日150とか200件くらいやり取りするので、鳴りやまないですね」と活発に活動していることがわかる。

 では肝心のやり取りの中身はどうなっているのか。自粛前に渡した体幹や素振りといった練習メニューから選手たちが練習を選び、自主練習で取り組む。その時に何を意識して、どれくらい取り組んだのか。さらに食事の回数など野球だけではなく、食生活までノートに記入して写真で取って提出。チームを指揮する山本聡士監督がそれを見て、細かなところまでアドバイスや指摘をする。それを選手21人全員とやり取りをしているのだ。

 今回の事態を受けて、「選手の状態を確認したかったですし、任せておくのが不安で」ということで初めて取り組み始めた。最初の時期は報告のやり方から指導をし、なかなか野球の話まで進まなかったが、3週間たった3月下旬ごろからスムーズにコミュニケーションが取れるようになり、LINEでリモート指導が軌道に乗り出した。

 「自分がやった練習を報告する分、再開した時は練習量にあった成長をしないとおかしいので、選手たちは緊張感をもって過ごせているように思えます」

 実際にチームを指揮する山本監督にもお話を聞くと、今回の野球日誌の取り組みについてこのように語る。
 「改良を重ねて4度目になるのですが、昨年から振り返りシートなど書く習慣がありましたので、その延長になります。最初は書くのが苦手だった選手も、少しずつ出来るようになってきましたね」

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