早稲田摂陵(大阪) 「野球でも学校生活でも前を向き続けて限界を超える!」
限界突破を目標に
早稲田摂陵
■充実の設備を持つ
大阪府茨木市にある早稲田摂陵は2021年に創立60周年を迎える学校であり、2010年に共学になったばかりである。
学校の敷地内には生徒寮をはじめ、テニスコート2面やプールなど充実の設備があり、野球部は昨年夏に北大阪大会でベスト16に入った。
■早稲田摂陵の紹介
校庭を他部(サッカー・ラグビー・陸上)活動と共用で使用のため、平日は月水金の週3 日、土曜は15:30から、日曜日は午後からしか全面が使えない。
だが内野とライトは毎日使うことができるため、バックネットに向かって打撃練習を行い、内野ノック、ライトでサーキットメニュー、ネット裏にあるウエイトルームで身体作りを行っている。
そんな早稲田摂陵では現在、1年生が23名、2年生が32名の計55名の部員が日々練習に打ち込んでいる。主将の肥田尚弥選手は、今年のチームは走攻守、バランスの取れたチームだ、と語る。
■今年のスローガン
文武両道日本一。チームスローガンは「限界突破.Aggressive Baseball」を掲げてスタート。このスローガンについて聞いてみると、
「一つ上の代(55期)が『歴代最高』というチームスローガンの下、昨年の夏の北大阪大会でベスト16まで勝ち進みました。本当に強い先輩たちでしたので、その先輩たちを超えていこうという意味で「限界突破」をこの代のチームスローガンにしました。また、日々の練習の中で、自らの限界を突破して行こうということも含まれています。
また「Aggressive Baseball」は、野球面だけでなく、学校生活、私生活でも積極的に行動し、前向きな姿勢、積極的な姿勢で物事に取り組む習慣を持とうというものです。」
■チームが始まって最も印象に残っている試合は?
昨秋の大会のことを振り返ってもらうと、初戦の大商大堺戦を挙げた。
「雨で3週延期された試合で待ちに待った試合でしたが、互いに守備のミスが目立ち、最後の最後まで安定した守備力、投手力がなかった我々が負けました。
新チーム発足以来、力だけでは敵わないとわかっていましたので、良い所を出そうという雰囲気作りはやってきました。ですが大会当日は、流れに乗ってもミスから流れを止めてしまうといったパターンを繰り返してしまいました。やはり、四球を最小限に食い止めること、取れるアウトは確実に取ることなど原点に返る必要があると考えました。」と語る。
高め合えるチームを作る!
■印象に残った出来事
2年生がいろいろな失敗を繰り返す中で、自分たちがチームであるという自覚を持つために、毎日勉強ノートを皆で提出すると決めたことだと肥田主将は話す。
また、これまで自主練であった朝練を週に2回、みんなでそろってやると決めた。それまでは個別練習が多く、自分の記録更新にばかり目を向けていたために、なかなかチームとしての結束が取れない状況だった。だがそうすることで、みんなで向かう方向が一致し始めましたそうだ。
「何か約束事を守ることで、チームの一員であることを意識し、所属している安心感を生んだのかな」と神谷雄毅監督が分析しており、生徒がやると言ったことを真剣に守っていることがうれしいとも話しているそうだ。
■新チームが始まって活躍してきた選手
新チーム発足時からチームを引っ張ってきたのは、秋季大会でサイクル安打を記録した肥田主将自身を挙げ、春先以降も公式戦でのホームランやここ一番でのタイムリーでチームを引っ張りたいと語った。
そして50mを5秒台で走る俊足の持ち主で、ショートとして広い守備範囲を見せてくれる清水健吾選手にも肥田主将は期待を寄せた。
■春先への意気込み!
このオフも、「限界突破」というスローガンの下、ウエイト、ランなどの数値を高めることをテーマにトレーニングをしている早稲田摂陵。
オフシーズンでもボールを使って打つ、捕る、投げるといった技術練習が多く、基礎体力に関してはウエイトとサーキットメニューで高め、2か月に1回にテストを行って数値化していると語る肥田主将に意気込みを伺った。
「とにかく『限界突破』今の自分を毎日超えていく。チーム皆で超えていくことが目標です。一人一人の成長がチームの成長、成長した感動を共有すれば、またやる気になる。監督がいう『高め合えるチーム』になって夏を迎えたいです。」
仲の良さがチームカラー!
ここからは早稲田摂陵の生田舜喜投手と山根渓達選手に伺いました。
Q.秋の大会や練習試合が終わって見つけた課題を教えてください。
生田:公式戦でボールが高めに浮いてしまったことです
山根:ショートの守備でポジショニングが甘く、捕れる打球を逸らすことが多かったことです
Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化したいことを教えてください。
生田:低めに強い球が行くフォームの追及します。
山根:自分のウリが守備なので、もう一度基礎から見つめ直すことと自分に合った打撃フォームを見つけて固めることです。
Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!
生田:打者を打ち取っていくところです!
山根:守備です!
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところ ですか?
生田:チームの好きなところは、ギスギスした関係がなく、仲が良いです。そして他のチームに負けないところは、チームの雰囲気の良さです。
山根:肥田キャプテンを中心にまとまりのあるチームだというところです!
Q.このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』と、いうこの冬の熱い宣言を最後 にお願いします!
生田:10球中、8球は狙ったところに投げ切ること。そしてどんな状況でもストライクを投げ切ることです。
山根:チームにとって必要不可欠な存在になります。
生田選手、山根選手ありがとうございました!
継続は力なり
神谷雄毅監督に伺いました。
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
甲子園で勝つための練習とは何か、勝てるチームとはどんなチームか、選手に様々なミーティングをさせ、そこから生まれる自主性を重んじています。
冬のテーマは、選手たちが決めたスローガン「限界突破」で、選手たちがスローガンを達成してくれることを期待しています。
Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。
一人では超えられない壁も、みんなと協力して乗り越えていってほしいと思います。継続は力なり、野球も勉強も未来の自分が「頑張ってくれてありがとう」といってくれるくらい今頑張ろう!!みんなの成長を期待しています。
神谷監督、そして早稲田摂陵高校野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!